ネットショッピングで欲しい商品が見つけにくかったり、決済画面がわかりにくかったりして、購入を諦めた経験はありませんか?
そんな不満を生まないためにWebサイトをユーザー目線でデザインし、使いやすさと美しさを実現するのがWebデザイナーです。
IT業界の規模は拡大傾向にあり、Webデザイナーの需要も今後さらに高まると考えられます。
ただ、Webデザイナーという仕事に興味はあっても、不安や疑問に邪魔をされて一歩を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では『Webデザイナーの仕事内容』、『Webデザイナーに必要なスキル』、『未経験からWebデザイナーになるための勉強法』の3つについて、わかりやすく解説していきます。
そもそも『Webデザイン』ってなに?
Webデザインとは、Webサイトをパソコンやスマートフォンで表示する際の情報のデザインやレイアウトを整理することです。
CodeCampusのWebサイトも、Webデザインによってレイアウトや導線を整え、伝えたい情報をわかりやすくまとめています。
Webデザインに求められるもの
Webデザインは雑誌やポスターなどの紙のデザインとは異なり、ユーザーの使いやすさが重要なポイントです。
例えば、どんなにデザインが凝っていても、欲しい情報がどこにあるのかわかりにくかったり、決定ボタンが押しづらかったりという不便さがあれば、ユーザーにとって良いサイトとは言えません。
Webデザインに求められるのは、 "欲しい情報をユーザーにわかりやすく伝えるデザイン" と "ユーザーが使いやすい操作性" です。
Webデザイナーの仕事
クライアントの要望に沿ったWebサイトのデザインがWebデザイナーの主な仕事です。
Webデザイナーの業務を構成する 【4つのステップ】をひとつずつ解説していきます。
1.Webサイトの要件定義
どんなWebサイトを作るか決まらなければ、デザインのしようがありませんよね。そこでWebデザイナーが最初におこなうのが『要件定義』という作業です。
要件定義では、次のようなポイントを確認・整理します。
・Webサイトに訪れるユーザーは誰か?
・Webサイトの目的は?
・デザインのテイストは?
・必要なコンテンツ・機能は?
要件定義はデザインの土台、設計図のようなものです。
クライアントの要望を理解し、要件定義をきちんとおこなえば、Webサイトの方向性が整い、業務をスムーズに進行できます。
2.ワイヤーフレームの作成
次にワイヤーフレーム(サイトの骨組み)を作成し、Webサイトのレイアウトを決めます。
・メニューバーの位置は画面上部?左部?
・企業ロゴの配置は?
・メイン画像の配置は?
・各コンテンツの表示位置やサイズは?
上記のような、要素の位置やサイズなどを調整して、多くの情報をわかりやすく的確にユーザーに伝えるための作業です。
ワイヤーフレームの作成には、『Excel』や『PowerPoint』、『Adobe XD』が広く利用されています。
3.Webサイトのデザインを作成
要件定義、ワイヤフレームの作成を終えた後は、いよいよWebサイトのデザインの作成です。Webサイト全体の配色や装飾もこの段階で考えます。
デザイン作成にはAdobe社の『Illustrator』や『Photoshop』などのグラフィックソフトが広く利用されています。
グラフィックソフトを利用すると、複数のデザイン案の切り替えが可能だったり、配色の変更やパーツ移動が簡単にできます。
3つめのステップであるデザイン作成までは、クライアントと相談しながら進めるのが一般的です。
要件定義やワイヤーフレームの段階では、サイトの方向性をしめす文章やサイトの大まかな骨組みを見せながら説明しますが、クライアントによってはWebサイトの完成形をうまくイメージできない場合もあります。
クライアントの要望がきちんと反映されているかを確認するために、デザイン作成のステップではカンプ(見本)を作成し、クライアントの意見を取り入れながらWebサイトを完成形に近づけていきます。
4.Webサイトのコーディング
Webサイトのデザインが固まったら、HTML/CSSというマークアップ言語でコーディングをおこないます。
Webサイトを作成するには、コンピュータに指示をする必要がありますが、人間の言語ではコンピュータは理解できません。
コンピュータにも理解できる言葉、つまりプログラミング言語やマークアップ言語という言葉を使って、指示を出す必要があります。これがコーディングです。
HTMLで文章や画像などの枠組みを配置し、CSSで文字の色や大きさなどの見た目をアレンジすることでデザインが具現化し、私たちが普段から見ているWebサイトが完成します。
Webデザイナーの仕事内容を理解できたところで次に気になるのは「何ができればWebデザイナーになれるのか」
ですよね。
Webデザイナーに求められるスキルを解説していきます。
デザインの基礎知識
Webページを構成する要素には使用目的や形式がルール化されているものが多く、ルールから外れたデザインにしてしまうと、ユーザビリティを損ねる可能性があります。
ユーザビリティとはWebサイトの操作性、それによって得られるユーザーの満足度です。
ルールを守り、魅力的で使いやすいWebサイトを作るには、 デザインツールを使うスキルだけなく、"デザインの基礎知識" が必要です。
ロゴやメイン画面の配置や並べ方、メニューバーの一覧表示、ネットショップであれば購入の際にクリックするボタンの装飾などは、ユーザビリティに大きく影響します。
プログラミング知識
Webデザインに欠かせないスキルとしてHTML/CSSが挙げられますが、そこまでは「Webデザイナーならできて当たり前」の範囲です。
未経験からWebデザイナーをめざすのであれば、デザインの基礎知識+HTML/CSSだけでなく、JavaScript(jQuery)などのプログラミングの知識やスキルを身につけたほうがいいでしょう。
JavaScriptはほぼ全てのWebサイトに利用されている言語なので、Webサイトを作成する際にはJavaScriptの利用が大前提になります。
もちろんシステムに関わる部分はエンジニアが構築しますが、WebデザイナーがJavaScriptの基本的な知識やスキルを持っているとれば、エンジニアとの意志の疎通が円滑になり、サイト制作がスムーズに進行します。
これができるWebデザイナーは非常に需要が高く、転職にも有利です。
Webデザイナーにセンスは必要?
「デザイナー」と聞くと、センスが必要な仕事というイメージを持たれる方も多いですよね。
しかし、Webデザインにおいて重要なのは先天的なセンスではなく、 "必要な情報が的確に伝わるデザイン" と "ユーザーが使いやすい操作性" を実現する知識とスキルです。
それらを兼ね備えたユーザビリティの高いWebサイトは多く存在しているので、「このサイトは見やすい、使いやすい」と感じたサイトを参考にして学んでいくうちに、センスは自然と身につきます。
「私にはセンスがないから…」と自信をなくす必要はありませんよ!
未経験からのWebデザイン勉強法
「未経験からでもWebデザイナーになれそうな気がしてきた!」というあなたのために、未経験からWebデザイナーになるための学習方法を解説していきます。
参考書で学ぶ
Webデザインを体系的に学ぶのであれば参考書はおすすめの学習方法です。
ただ、Webデザイン関連の本は多いので、どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。
デザインの基礎知識を学ぶなら『いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門』、HTML/CSSを学ぶなら『1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座』が初心者にもわかりやすい参考書として人気があります。
書き込みができたほうが頭に入りやすいので、電子書籍ではなく紙の書籍がおすすめです。
学習サイトで学ぶ
参考書で学べるのはWebデザインの知識までです。実践的なスキルを身につけるためには学習サイトを利用して実際に手を動かして学びましょう。
一からコーディングしていく様子を動画で学べる、わかりやすさが魅力の『ドットインストール』、コースをクリアすると経験値が上がってレベルアップできる、ゲーム性が魅力の『progate』が代表的な学習サイトです。
どちらも一部は無料で学習できますので、自分にあう学習サイトを選んで利用しましょう。
プログラミングスクールで学ぶ
早く確実にWebデザインの技術を身につけたいのであれば、プロに教えてもらえるプログラミングスクールが一番の近道です。
独学は費用が抑えられますが、全て自力で調べるしかないので、 多くの時間がかかってしまいます。
レベルが上がるにつれてわからないところが増え、学習意欲も低下し、挫折してしまうケースも多いようです。
プログラミングスクールでは、わからないところは講師に聞いてすぐに解決できますし、効率的な学習方法のアドバイスや転職のサポートをしてくれるスクールもあります。
無料体験レッスンを実施しているプログラミングスクールも多いので、まずは気軽にWebデザインに触れてみませんか?
必要なスキルを適切な学習方法で身につければ、未経験からWebデザイナーへの転職は可能です。
CodeCampのデザインマスターコースでは現役デザイナーや経験豊富なエンジニア講師によるマンツーマンレッスンが受講できます。
未経験者にもわかりやすいカリキュラムと柔軟な学習スタイルで、あなたがWebデザイナーになるまでを徹底的にサポートします。
「プログラミングスクールに興味はあるけれど、レッスンについていけるか不安だな…」
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「Webデザインの学習が自分に向いているか」の判断基準にもなりますよ。
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