- 更新日: 2021年01月26日
- 公開日: 2021年01月19日
自宅でも受験できる!HTML5プロフェッショナル認定試験の概要を解説
HTML5プロフェッショナル認定試験は、Web制作(主にコーディング)に関する知識や技術力を認定する資格です。
試験内容はHTML5だけでなく、CSSやJavaScript、Webサービス全般にわたり、フロントエンド全体を網羅しています。
この記事では、HTML5プロフェッショナル認定試験の概要をまとめ、解説します。
書籍や学習サイトでの勉強法もご紹介しますので、参考になさってください。
HTML5プロフェッショナル認定試験とは
それではさっそく、試験の概要について解説します。
試験の概要
HTML5プロフェッショナル認定試験は、フロントエンドについての知識をインプットしたり、スキルをブラッシュアップしたりする目的で受験される試験です。
問題の作成において第一線のエンジニアに協力を募り、実際に使える知識をもとに出題されているのが大きな特徴です。
そのため、初心者から現役の技術者まで、幅広い層が受験します。
試験には2段階のレベルがあり、レベル1試験は静的なWebページに関する技術、レベル2試験は動的なWebページに関する技術について出題されます。
出典:公式サイト
HTML5プロフェッショナル認定試験は就職活動に役立つ資格というより、現場ですぐに使える知識を得るための資格です。
試験要項
各レベルに共通の試験要項は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
主催機関 | 特定非営利活動法人 エルピーアイジャパン(LPI-Japan) |
試験日程 | 随時 |
試験会場 | ピアソンVUE(試験配信会社)のテストセンター(全国各地) 申し込み時に会場を指定、自宅からの受験も可能 |
受験料 | 15,000円 支払い方法はクレジットカード、コンビニ払い |
申し込み方法 | Web予約、電話予約 EDUCO-IDを取得してから、ピアソンVUEのテストセンターに申し込む |
受験方法 | CBT方式(コンピューターを使って解答) 結果は試験終了と同時に判明 |
認定の有効期限 | 5年間 |
合格点 | 非公開(約7割程度) |
再受験ポリシー | 受験日の翌日から5日目以降 |
参考:公式サイト
試験はピアソンVUEのテストセンターに申し込みますが、その前にEDUCO-IDを取得する必要があります。
EDUCO-IDとは、HTML5プロフェッショナル認定試験やOSS-DBなどの資格取得に必要なIDです。
また2021年1月からオンライン試験がスタートし、パソコンにWebカメラがあれば自宅や職場からも受験できるようになりました。
レベル1試験は、HTML5の基本を問われる内容
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 90分 |
出題数 | 約60問 |
出題範囲 | ・Webの基礎知識(HTMLの書式、プロトコル、関連技術) ・CSS ・HTML要素と属性 ・レスポンシブWebデザイン(マルチデバイス対応) ・APIの基礎知識(外部サービスとの接続) |
資格の認定条件 | レベル1試験に合格すること |
(参考:公式サイト)
レベル1試験ではHTML5とCSS、Webまわりの知識について問われます。
試験範囲のなかで失点が多い分野はレスポンシブWebデザインです。習得すれば実務に応用できるため、しっかり勉強しておきましょう。
レベル2試験は、3分の2がJavaScriptの問題
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 90分 |
出題数 | 40〜45問 |
出題範囲 | ・JavaScript文法 ・WebブラウザにおけるJavaScript API ・グラフィックス・アニメーション ・マルチメディア ・ストレージ ・通信 ・デバイスアクセス ・パフォーマンスとオフライン ・セキュリティモデル |
資格の認定条件 | レベル2試験に合格し、かつレベル1試験の認定が有効であること |
(参考:公式サイト)
レベル2試験では、およそ3分の2がJavaScriptに関する出題になります。
とくにJavaScript文法は最重要項目です。また、jQueryについては出題されません。
レベル1試験を受けずにレベル2試験を受験できますが、レベル2試験の合格認定にはレベル1試験に合格し、認定を得ていることが必須条件です。
HTML5プロフェッショナル認定試験の勉強法
HTMLタグの要素にはじまり、暗記する項目が非常に多いのがこの試験の特徴です。
試験対策の概要
受験生の平均的な勉強時間は、公式サイトによると2週間~3ヶ月程度です。
合格点は非公開ですが、約7割の正解で合格となるよう調整されており、一般的なベンダー試験(約55%〜65%)より高い正答率が求められます。
そのため参考書で知識をつけるだけではなく、参考書の模擬試験やWeb問題集、公式サイトのサンプル問題など、数多く問題にあたることが必要です。
また、問題を解いただけでは動作をイメージしにくく、実際に使える段階まで理解が深まりません。
手元にエディタとブラウザを用意し、参考書や問題に出てくるコードを動かしながら理解を深めましょう。
とくにレベル2試験のJavaScript文法を理解するには、実機検証が必須です。
書籍で全体の内容を押さえる
試験範囲についてくわしく知るには、書籍での勉強からはじめることをおすすめします。
[HTML5 プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集]
この本は1冊で参考書と問題集を兼ねており、効率的に学習できます。
また書籍の公式サイトから、模擬試験のPDFファイルと、出題された問題のコードをダウンロード可能です。
HTMLやCSSに慣れないうちは、手元でコードを書いて実行しても、誤りに気づかずエラーが解消できない場合があります。
版元で動作確認済みのコードがあれば、実行してもエラーが出ないため安心です。
また自分で書いたコードとの比較もしやすくなり、動かなかった場合にコードのどの部分が間違っていたかわかりやすくなります。
それでもマークアップやコーディングが理解しにくい方には、まずProgateなどオンラインツールを使った学習をおすすめします。
参考記事:Webデザインの独学におすすめのオンラインツール【2020年版】
Web問題集で繰り返し勉強する
繰り返し問題を解いて学習履歴を残したいときは、Web問題集を使うと効果的です。
[Ping-t 最強WEB問題集HTML5プロフェッショナル認定資格 レベル1(v2.0)]
(出典:Ping-t公式サイト)
レベル1試験に対応しており、約470問の問題が用意されています。スマホに特化したモバイル用のサイトもあり、すきま時間の有効活用が可能です。
利用には月額2,400円かかりますが、学習履歴の管理や進捗状況のグラフ化機能を利用でき、勉強のモチベーションを維持しやすいメリットがあります。
現在のところ、Ping-tを含めレベル2試験に対応したWeb問題集はありません。
公式サイトのサンプル問題・セミナー資料
試験の公式サイトにも、勉強に役立つコンテンツが用意されています。
[サンプル問題]
レベル1試験、レベル2試験とも100問を超えるサンプル問題があります。
難易度や出題形式は実際に出る問題と近いため、優先的に取り組むのがおすすめです。
[セミナー資料]
主催団体のLPI-Japanでは、試験のポイントを解説するセミナーが定期的に開催されています。
配付資料が公式サイトにまとめられており、試験の要点をくわしく知るのに役立ちます。ぜひ目を通しておいてください。
\一流デザイナーのスキルが身に付く/
まとめ
HTML5プロフェッショナル認定試験の概要と、勉強方法について解説しました。
HTML5のルールを深く理解してマークアップすれば、人間にもコンピューターにも読みやすいWebページ制作ができます。
フロントエンドの勉強をはじめたときが、正しい知識をインプットするタイミングです。ぜひHTML5プロフェッショナル認定試験にチャレンジしてみてください。
そしてさらにスキルアップしたいと思ったら、CodeCampで学んでみませんか?
CodeCampには無料の体験レッスンがあります。オンラインで受講できますので、お気軽にご相談ください。
- この記事を書いた人
- 鳥飼千愛