- 更新日: 2020年09月11日
- 公開日: 2017年02月24日
Rubyの資格にはどんなものがある?難易度別にご紹介!
Rubyの学習をしている方の中では、自分のプログラミングのレベルを確認してみたい人もいるのではないでしょうか?実はRubyには資格制度が存在します。
資格を保有していると就職や転職などに有利になることが多いです。 そこで今回はRubyの資格について詳しく解説していきます。
※情報は2020年9月時点のものです。
Rubyの資格といえばRuby技術者認定試験
Rubyの資格として一番有名なのが「Ruby技術者認定試験」です。実務でRubyを使用する開発者やRubyを教える講師・Rubyを学ぶ学生などを対象にした認定試験制度となります。
この資格に合格すると、Rubyエンジニアに求められる基礎知識(文法やオブジェクト指向など)からライブラリやアプリケーションの設計に関する知識を持つと認定されます。
出典:Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験の難易度別にご紹介
Ruby技術者認定制度の合格者は下記2種類のレベルに分類されます。この項目ではそれぞれの特徴について説明していきます。
- Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver version 2.1
- Ruby Association Certified Ruby Programmer Gold version 2.1
試験内容
資格試験の詳細は下記の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
試験時間 | 90 分 |
試験方法 | コンピュータ試験(CBT:Computer Based Testing) |
試験方式 | 選択式 |
問題数(方式) | 50 問(選択式) |
合格ライン | 75% |
対象バージョン | Ruby 2.1.x |
試験費用 | 16,500(税別)※ガク割(学割)制度あり 適用価格 8,250円(税抜) |
となります。
Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver version 2.1
出題範囲は大きく分けて下記3つです。
①文法(条件分岐や例外処理など)
②ライブラリ(ObjectやArrayなど)
③オブジェクト指向(ポリモーフィズムや継承など)
文法の知識やクラスとオブジェクトなどRubyに関する基本的な技術レベルを保有すると認定されます。Ruby初心者はまずこちらのレベルに合格することを目指すと良いかもしれません。
Ruby Association Certified Ruby Programmer Gold version 2.1
出題範囲としてはシルバーレベルとほぼ同じですが、さらに標準添付ライブラリ知識やアプリケーション設計に必要となるクラスやオブジェクトに関する知識が求められます。認定にはSilver試験とGold試験の2試験に合格する必要があります。
Rubyの資格を受けるメリット
この項目ではRubyの資格を受けるメリットについて解説していきます。
メリット① 体系的に学習できる
1つ目は体系的にRubyを学べる点です。資格全般に言えることですが、資格を目標に据えての学習は、何をどのような順番に覚えればよいかが明確になっているので効率的です。
意外と資格学習をしていると知らない用語や理解できていない概念に出会うことがあります。そのような足りない部分を洗い出すという意味でも資格取得は有効です。
メリット② 技術力の可視化になる
2つ目は技術力の可視化になる点です。 Rubyを実務で使用する方は、上司やチームメンバーへのアピールとなりますし、自分の技術レベルを確認することで自信になり、さらなる目標を立てることができます。
またこれからRubyエンジニアとして就職や転職を考えている方にとっても資格取得は有利に働きます。これはRubyに関する基礎知識はもちろん、積極的に勉強する姿勢も面接ではアピールできるからです。
資格対策に役立つ参考書籍・サイト
次に資格対策に役立つ参考書やサイトを紹介します。できる限り効率的に学習を進めるためにもぜひ参考にしてみてください。
・Ruby技術者認定試験合格教本(Silver/Gold対応) Ruby公式資格教科書 (日本語)
Ruby技術者認定試験Silver/Goldに対応した公式テキストの改訂2版です。巻末にはRuby技術者認定試験Silver/Goldに準拠した練習問題および模擬試験が付属しています。
Goldレベル合格にはメタプログラミングに関する知識も必要となるので、こちらも参考になるかと思います。
Github上で公開されている公式サイトのSilverの模擬問題集です。
CTCテクノロジー株式会社によるGoldの模擬問題です。
・オブジェクト指向スクリプト言語 Ruby リファレンスマニュアル
実際の業務でも読むことになるリファレンスマニュアルです。用語の定義がまとめられているので非常に参考になります。
\Rubyでのサービス開発スキルが身に付く/
おわりに
ここまでRubyの資格に関して解説してきました。Ruby技術者認定試験はRubyを学習し始めて間もない方から実務でRubyを使用する方まで幅広いレベルにあった資格です。
資格体系は時代によって変化していくものなので、取得すれば一生涯安泰というものでは必ずしもありません。しかし自分が保有する技術の可視化は、自信につながるはずです。
- この記事を書いた人
- ヤマモト