- 公開日: 2016年11月01日
入門者必見!学びやすく使いやすい、pythonの基礎知識
Pythonというプログラミング言語をご存じでしょうか?日本国内ではあまり普及していないのですが、コードの可読性も高く、初学者に最適なプログラミング言語の一つです。また機械学習などの最新技術に使われていることから、将来性のあるプログラミング言語と言えます。本記事ではPythonの基本と特徴についてまとめました。
Pythonとは?
Python(パイソン)とは、1991年に登場したオブジェクト指向プログラミング言語のことです。オープンソースで提供されていて、同じスクリプト型のPerlなどと並んで世界的に使われている言語の一つです。
どれくらい使われている言語なのか、Googleトレンドのデータを見てみましょう。下の画像は、過去1年間のPythonの検索トレンド(国内)になります。比較対象として、RubyとPHP、Javaも表示させています。他の言語がやや下がり基調なのに対して、Python(青線)はわずかにですが上昇している様子がわかりますね。
「みんなのスタンバイ」による、プログラミング言語別平均年収ランキングも見ておきましょう。RubyやPerlなどの人気言語を抑えて、なんとPythonは堂々の1位になっています。
引用:プログラマー年収ランキング2016!言語別、第1位はPythonの651万円|みんなのスタンバイ
また後ほど詳しく解説しますが、Pythonは学びやすく使いやすい言語です。機械学習などの分野に強いこともあって、今後はより一層Pythonエンジニアの需要が高まることが予想されます。Pythonを学習するメリットも、大いにあると言えますね。
なお、Pythonという名前は、イギリスのBBCが放送していたコメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン(MontyPython’sFlyingCircus)」に由来しているそうです。Pythonとは日本語でニシキヘビのことです。
Pythonの特徴
さて、ここからはPythonの特徴について見ていきましょう。主な特徴を3つに絞って解説していきます。
文法がシンプル
Pythonは文法がシンプルにできているプログラミング言語です。最も大きな特徴は、ブロック構造を採用していることでしょう。これは括弧(ブレイス)を使わない記法のことで、インデントの深さによってコードの区切りを表現しています。
例を出しましょう。下は、whileを使ってループをしているコードです。このように、Pythonでは括弧を使わずにインデントを使ってコードを書いていくのです。
i = 0
sum = 0
while i < 10:
sum += i
なお、このインデントは非常に重要で、例えば先ほどのコードを下のように書くのは間違い(エラー)です。
i = 0
sum = 0
while i < 10:
sum += i
他のプログラミング言語を学んだ人からすると少し違和感がありますが、これが理由でPythonが習得しやすくなっていることもまた事実と言えるでしょう。
ライブラリが豊富
Pythonは豊富なライブラリを備えています。特に充実しているのが、数学計算や統計解析などの機能です。近年注目されている最新技術の一つとして、機械学習(マシンラーニング)がありますね。Pythonは機械学習との相性が良いため、今後より一層Pythonの重要性が高まっていくでしょう。
機械学習については、下の記事でご紹介しています。機械学習の基礎知識からデータサイエンティストになる方法についても解説しているので、興味がある方はご覧いただければと思います。
インタラクティブシェル(対話型のシェル)に対応している
Pythonはスクリプト型のプログラミング言語ですが、インタラクティブシェル(対話型のシェル)にも対応しています。これは1行ずつコマンドを入力、実行していく方法のことで、Pythonの高度な機能を簡単に実行していくことができます。
\AIエンジニアに必要なスキルが身に付く/
あとがき
Pythonの基礎知識や用途についてまとめました。数あるプログラミング言語の中でも、Pythonの需要は今後も高まっていくものと考えられます。習得しやすいので、これからプログラミング学習をはじめる初学者にもおすすめです。
- この記事を書いた人
- 中西洋平