【無料・簡単・安全】Pythonでメールを送ってみよう


 【無料・簡単・安全】Pythonでメールを送ってみよう

何かと自動化を手伝ってくれる Python プログラム。

例えば 「株価が 1% 上がったら自分に通知メール・・・・・」 とか 「ジモティーで気になってた商品が安くなったら通知メール・・・・・」とか。

データ変化を自動的に検知してくれて、 通知メール・・・・・ してくれたら便利ですよね。

そんな訳で今回は、基本となる "Python でメールを送る" というところまでご紹介していきたいと思います。

目次
  1. 【無料・簡単・安全】Pythonでメールを送ってみよう
  2. Pythonでメールを送る様子の動画(4分)
  3. Pythonでメールを送る方法の種類
  4. メールサービスの選定
  5. Pythonでメール送信
  6. まとめ

【無料・簡単・安全】Pythonでメールを送ってみよう

Pythonでメールを送る様子の動画(4分)

本稿でご紹介する内容の動画です。4 分ぐらいで Python からメール送信できていますね。

Pythonでメールを送る方法の種類

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  • Python標準モジュール
  • メールサービスの利用
  • APIサービスの利用

Pythonでメールを送る方法は 1つではなく、上記のように大きく分けて 3種 ほどあります。

1番目の "Python モジュール" については、 Qiita などでもよく紹介されていますが 「smtplib」 という Pythonモジュールを使用するパターン。特別ライブラリなどを pip install しなくてもいいという特徴はありますが、 port 番号などの設定が必要に。 「smtplib & Gmail」 を使ったサンプルチュートリアルはたくさんありますが、 Google アカウントのパスワード入力が必要で、セキュリティ的に...という方も。 Pythonモジュールを使ってメールを送ることは簡単かもしれませんが、セキュリティ的な面で今回はパスします。

2番目の "メールサービス" については、 Python でメールを送ることに加えて 「HTMLメール」 が送れたり、 「開封したかどうか?」 などマーケティング的な機能も持ったサービス。有名ドコロで "SendGrid" や "Mailgun" など。今回はこちらの "メールサービス" を使って、 Python でメールを送信したいと思います。

3番目の APIサービス は、 "Rakuten Rapid API" などの API サービスを利用した方法。こちらはたくさんのメール API を知ることができますが、 Python 初心者にとってはわかりにくい操作内容。上級者向けのサービスと言えます。

以上をまとめると以下のようになるでしょう。

Pythonでメールを送る方法の比較表
安全性 コスト 操作感 送信量 機能
Python標準モジュール
メールサービスの利用
APIサービスの利用

メールサービスの選定

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今回は "メールサービス" の無料利用枠を使って、自動的にメールを送りたいと思いますが、 "メールサービス" 調べてみると結構種類があります。

・ SendGrid
・ Mailgun
・ mailjet
・ sendinblue
・ AWS SES

それぞれ "メール送信方法" や "無料で送れる量"、 "送った時のメールアドレス"、 "管理画面" 等が違ってきます。 メールを送るニーズによってもサービス選定のポイントは違ってくると思いますが、今回は "プライベート" & "無料" & "使いやすい" というところにポイントを絞って選定。

あとはじめて利用する時は、やっぱり人気のあるサービスが無難、って感じですよね。 サービスの利用状況については、 APIサービス が参考になります。

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RapidAPI より

一番人気は SendGrid ですね、こちらのサービスについては "CrowdWorks社" や "WANTEDLY" などの有名サービスも利用中。無料で送信できるメール量は月間 100通 とちょっと少ないですが、 Gmail でも Yahoo!メール でもアカウントのパスワードを入力しなくてもメールを送ることができます。つまりとってもセキュア。

次に人気の Mailgun も使ってみましたが、こちらはメール送信のために "ドメイン" が必要になります。 Mailgun側の設定とドメイン側の設定、と設定箇所が増え操作量が増えるために今回は辞めました。その他のサービスも特有の操作方法でメールを送れますが、今回は人気度が高い SendGrid を選択。

Pythonでメール送信

今回はメールサービスの "SendGrid" を利用するわけですが、 "SendGrid" 2つあります。 1つは 「本家SendGrid」、もう 1つは 「構造計画研究所」 が運営する SendGrid。

2つのSendGrid
本家SendGrid 日本のSendGrid

両方のサービスでアカウントを作ろうとしましたが、 構造計画研究所の方は "審査" があります。そのため即 SendGrid を利用できない状況。

以上のことから今回は 「本家SendGrid」 を使ってメールを送ってみたいと思います。

Freeプランは 構造計画研究所 の方が 月 12000 と 本家の月 100 よりも多いです。


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https://sendgrid.com/

本家SendGrid にアカウント(Free Plane)を作成して、ログインした画面が上図。まずは SendGrid を使ってメール送信しようと思うと API が必要に。 左サイドバーの 「Settings → API Keys」 を選択して、 API の発行手続きを行っていきます。

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画面右上の 「Create API Key」 をクリック。

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任意の API 管理名を入力して、「Create & View」 ボタン。

【アクセスレベルについて】

今回は Full Access を選択。 2番目の Restricted Access は、メール機能を制限したい時に使用。 3番目の Billing Access は、 本家SendGrid への支払い状況へのアクセスに使用。つまり概ね Full Access 一択といったところ。ちなみに 3番目の Billing Access は本家SendGrid のみの API。

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API Key が作成されましたので、 Key を左クリックし、コピー。そして Done を押して API を有効化。

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次は Python で SendGrid を使えるようにシステムの設定を進めます。上図のようにユーザーアカウント名をクリックし、 「Setup Guide」 を選択。

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いくつかメール送信のプランが提示されますので、今回は一番上の 「Integrate using our Web API or SMTP relay」 を選択。

【メール送信手順について】
今回は試験的にメールを送信するだけなので一番上を選択。 2 番目の手順紹介は WordPress などにメーリング機能を付けたい時。 3番目はキャンペーンなどで HTML メールを送りたい時。

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次は API の設定方法を紹介してくれる選択画面。オススメは左の Web API で、 右は SMTPSimple Mail Transfer Protocol を使う場合の設定方法。クリックしてみれば分かるのですが、 右側の SMTP は Pythonモジュール の smtplib を使ったことないとよく分からないと思います。

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次はプログラミング言語の選択、 Python を選択。

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Python で SendGrid を利用するための手順が紹介されますので、 まずは先ほど作成した API KEY を貼り付けて、 「Create Key」 ボタン。次に ③ で書かれているコードをコピー。

今回は自分のパソコンでテストしてみたいと思いますので、 ターミナルに先ほどの コード をコピペ&実行。

SendGrid の Pythonライブラリをインストール。

SendGridのページに書かれている ⑤ のコードをコピペして、メールアドレス等を適当に変更。そして適当な名前でファイル保存(今回 mail.py)。

上図のPythonコード

import os
from sendgrid import SendGridAPIClient
from sendgrid.helpers.mail import Mail

message = Mail(
    from_email='oshimamasara@yahoo.co.jp',
    to_emails='oshimamasara@gmail.com',
    subject='Test Mail です',
    html_content='とんだ?')
try:
    sg = SendGridAPIClient(os.environ.get('SENDGRID_API_KEY'))
    response = sg.send(message)
    print(response.status_code)
    print(response.body)
    print(response.headers)
except Exception as e:
    print(e.message)

そして Python 〇〇.py とすると、コードで書いた宛先にメールが送信されます。

パソコン画面でメールを見ると、小さい文字で sendgrid.net 経由 と書かれていますね。スマホで見た時は sendgrid.net 経由 がないので違和感がないと思います。

今回は送信先が 1つですが、コードで送信先を制御していますので、リストにある宛先全員に送ったり、入力されたメールアドレスを宛先に当てはめて確認メールを送ったり、いろいろビジネス展開に利用できると思いますね。

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そしてメール送信後、管理画面を開きますと上図のようにメールの開封状況等をチェックすることができます。無料プランでもこうした機能があるのはいいですね。

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まとめ

Python で単にメールを送るだけ、ではあまり役に立つイメージはできませんが、スクレイピングと併用したり、他の API と併用したりすると自分だけの 「価格チェックアプリ」 や 「お知らせアプリ」 作れると思います。

Pythonanywhere という無料サーバーと組み合わせると完全無料で 「チェックアプリ」 を作ることも可能。

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オシママサラ
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