- 更新日: 2019年12月02日
- 公開日: 2019年11月08日
最近話題のGitHubスポンサーとは?
2019年11月4日に世界 30カ国でリリースされた GitHub のスポンサー制度。
実際に申し込み、スポンサー資格を獲得したり、資金援助してみた結果をお知らせします。
プログラマーだけの特典、徐々に広がっています。
毎月お金をもらうことができるGitHubスポンサー
GitHubスポンサーとは
GitHubスポンサープログラムに参加して、スポンサー資金を得ている様子
【GitHubスポンサーの目的】
オープンソース・プロジェクトの開発者およびチームを財政的に支援するため。
GitHubスポンサーは、 2019年 5月にベータ版がリリースされ、 同年 11月に本番がリリース。世界 30カ国のユーザーが利用でき、数万ユーザーが利用していると言われています。
資金を受けたい開発者は GitHub チームに申し込みをし、審査が通れば入金先をセット。あとはスポンサー設定をするだけで OK。 最大月 6,000ドルまで GitHubスポンサーから資金援助を受けることができるので、個人単位の場合は、オープンソース開発にフルコミットできそうですね。
スポンサー募集中の様子(GitHub/Daniel Valadas)
またお金を出して支援する方にも特典があって、 3か月継続して支援した場合、 $5,000 からいくらかもらえるチャンスがあります(GitHub開発者アカウントに限る、GitHub Sponsors Matching Fund)。こうして開発者同士支援しあう仕組みを形成し、よりオープンソースが活発になるよう設計されています。
しかし、一方で GitHubスポンサーに対してネガティブなマインドを持つエンジニアもいて、「資金によって開発が偏る」 と警告するエンジニアも*。オープンソースで有名な WordPress をみてもトップエンジニア*は GitHubスポンサーに参加してなく、 Bitcoin も同じ様子*。
組織の運営方針や開発者としてのポリシーなどあると思いますが、 YouTube の広告収入や ブログの広告収入同様、頂けるものは頂きたい、という方も多いと思います。
2019年11月時点の対象国: 30カ国(下図参照)
GitHub Sponsors 30カ国リスト
オーストラリア
オーストリア
ベルギー
カナダ
デンマーク
エストニア
フィンランド
フランス
ドイツ
ギリシャ
香港特別行政区
アイルランド
イタリア
日本
ラトビア
リトアニア
ルクセンブルク
オランダ
ニュージーランド
ノルウェー
ポーランド
ポルトガル
シンガポール
スロバキア
スロベニア
スペイン
スウェーデン
スイス
イギリス
アメリカ
GitHubスポンサーに申し込む
GitHubスポンサー制度に参加するには、 上記の 「Join the waitlist」 から申し込んで、 GitHubチームから "承認" を得る必要があります。申し込んですぐに "承認" をもらうことはなく、 2段階での承認制。
- 最初の承認: 基本情報入力後
- 2回目の承認: 寄付してもらう金額や内容を書いた後の承認
申し込み初回手続きを行って 1週間ほどで 1次承認、しかしまだ上図のような手続きが...
そして承認を得ると "スポンサー項目" が自分の GitHub ページに表示。これで晴れて "スポンサー資金" を調達できるのですが、実際に入金があるのは 3か月先。例えば 11月に寄付をしてもらった分は、 2020年 2月の入金。しかも、 $100 に残高が達しないと振り込みしてもらえません。
GitHubスポンサーが承認された画面 GitHub/oshimamasara
しかし、上手くいけば月額で資金援助してもらえるということなので、開発者としては "旨味" が大きいですよね。 実際に皆さんどんな感じで "スポンサー募集" しているか様子を確認してみましょう。
スポンサーを募集する場合 | |
開始まで | 約 1〜2週間 |
必要なモノ | 審査 |
最低出金額 | $100 |
手数料 | $0 |
出金時期 | 3か月後 |
支払先 | 銀行口座 |
受金可能額の上限 | $6,000/月 |
GitHubスポンサー募集中のサンプル
月50ドルのスポンサーになってくれたら、マンツーマンで電話相談できる特典。(GitHub/ felangel)
いくつかのスポンサー項目を見ていると、大きく分けて以下のような内容をスポンサーのお礼として書いています。
- 特に特典を設けないタイプ(サンプル)
- スポンサーしてくれたお礼タイプ(サンプル)
- スポンサーしてくれたら広告を貼るよ(サンプル)
- スポンサーしてくれたら自分のオープンソースプロジェクトをマンツーマンで教える(サンプル)
ポイントは 「対個人向けは少額」 「対法人向けは高額」 な印象。もちろん個人でも高額な資金援助はできるわけですが、特典内容が本格的です。
また "広告" や "レッスン" のように GitHubスポンサーを戦略的に展開しているエンジニアも少なくありません。クラウドファンディグに近い感覚ですね。
次は "スポンサーになった側" 、つまりお金を払う側の様子を確認してみましょう。
GitHubスポンサーになった場合
スポンサーとしてお金を払った後のアカウント画面。だれのスポンサーとなっているか確認できます。
お気に入りのオープンソースや友達の開発を支援するために "スポンサー" になる機会もあると思います。どんな感じでお金を払うのか、様子を確認したいと思います。
まず "資金援助" するお金は 「クレジットカード」 か 「PayPal」で支払い。カードの場合は JCB ❌ で、基本 VISA か MasterCard になると思います。 スポンサー金額を選択し、支払方法(Billing information) を設定、それからスポンサーになっていることを "公開" "非公開" 選べるようになっていますね(下図参照)。
スポンサーとしての支払い手続き画面
実際に手続きしてみると Stripe というサービスへの登録も必要だったり、通常のネット通販とは異なる手続きでした。一通りスポンサー手続きが完了すると、スポンサーした(資金援助した)ユーザーのところに "支援者" としてリストアップ。これは完全に開発者のモチベーションが上がりますね。
開発者画面、スポンサーがつくとアイコンが表示される(公開の場合)
尚、スポンサーを辞めたい時は、スポンサー手続きページから 「Cancel Sponsorship」 できます。月額でスポンサーになっているため、翌月から "非スポンサー" としての関係に戻りますね(下図参照)。
スポンサーユーザー画面からスポンサーキャンセルできる
支援する場合 | |
最低出資金 | $ 1 〜 |
支払間隔 | 月額 |
中止の場合 | 翌月分から |
支払方法 | クレジットカード or PayPal |
手数料 | なし |
スポンサー決済をして 4日程経ちますが、まだカードの方には決済情報が反映されていませんでした... 「GitHub Sponsors Matching Fund」 の様子が気になりますが、現時点ではわからずじまいです。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
まとめ
GitHubスポンサーによって、毎月どれぐらいの開発者にどれぐらいのお金が流れているか把握することはできませんでしたが、チップとも寄付金とも違う "スポンサーシップ"、 今後定着するかどうか見ものですね。 5年後ぐらいには今の YouTuber みたいに 経済的豊かさを手に入れているかもしれません。
「わたしもスポンサー資金欲しいな...」「GitHubってなんだ?」 と思っている方も少なくないと思います。 GitHub にしても、スポンサー資金にしてもまずは "プログラム" のことがわかっていないと、前に進みません。
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- この記事を書いた人
- オシママサラ
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