図で見てわかる!Photoshopで背景のぼかし方を基礎から解説


図で見てわかる!Photoshopで背景のぼかし方を基礎から解説

一眼レフを使用した写真撮影のテクニックで絞りを調整することにより背景をぼかすことは頻繁に行われます。しかしコンデジでは撮影時に行うことは難しいものです。そこで今回は撮影後の画像加工で背景のぼかしを簡単に行う方法を紹介します。

(スクリーンショットはPhotoshop CS 5、Windows 7の環境にて作成しています。)

目次
  1. 背景をぼかす意味
  2. 被写体の背景をぼかす手順
  3. 対象物をマスクで切り抜く
  4. 選択範囲を滑らかにしレイヤーマスクを作成する
  5. 背景にぼかしをかける
  6. レイヤーマスクの修正
  7. 完成

背景をぼかす意味

背景のぼかしには、被写体へのピントを強調することにより背景から被写体を浮かび上がらせる効果や必要以上に背景が強調されるのを軽減する効果があります。一眼レフを使用する場合、撮影時に絞り値を調節することで背景をぼかし、強調したい被写体をフォーカスすることができます。

被写体の背景をぼかす手順

今回は、こちらの画像の背景をぼかしていきます。手前のオブジェと背景の両方ともはっきりとした写真です。オブジェが埋もれ気味になっています。

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対象物をマスクで切り抜く

背景をぼかすには、対象物以外の部分を選択し、背景部分のみにフィルタ処理を行うことが必要です。そのため対象物を切り抜きます。手早く選択を行うには、ツールメニューから選択ツールをクリックし、クイック選択ツールを使い作業を行います。

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クイック選択ツールで、オブジェ部分を手早く選択していきます。

sentaku

選択範囲はShift+ドラッグで追加、Alt+ドラッグで削除していくことができます。この時、選択ツールの中央がそれぞれ+と-に変化していますので作業状況を確認しながらドラッグしてください。境界線回りはうまく対象物の両側から追加と削除を使い分けるとスムーズに選択することができます。

選択範囲を滑らかにしレイヤーマスクを作成する

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クイック選択ツールなどで大まかに選択部分を作成した場合、選択範囲が不自然にならないように選択範囲を滑らかにしておきます。そしてオブジェ以外の部分にレイヤーマスクを作成します。オブジェ選択状態で、レイヤーマスク→選択範囲外をマスクします。

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背景にぼかしをかける

レイヤーマスクで上のレイヤーはオブジェのみが表示されるようになっていますので、背景レイヤーに切り替えて背景をぼかします。

背景レイヤーに対して、ガウスぼかしをかけてみます。プレビューを見ながらぼかし具合を調整していくとよいでしょう。今回はガウスぼかしを使用していますが、目的に応じてぼかしの種類を変更することもできます。

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レイヤーマスクの修正

画像を拡大して確認すると、対象物の境界線が荒い場合やぼかしがうまくいっていないこともあります。そこでブラシ等を使用して、直接レイヤーマスクの修正を行います。レイヤーマスク部分を選択し、黒白のブラシでマスクを塗り修正していきます。
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輪郭部分のマスクを修正すると輪郭が自然になります。

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完成

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いかがでしょうか?一眼レフのように背景がぼけるためオブジェを強調させることができます。2番目の画像はトリミング後、背景との距離感を強調するため12.0pxでガウスぼかしをかけています。

ぼかしは被写体を強調するのに欠かせない写真のテクニックです。場合に応じて適切なフィルタを選択して、効果的なぼかしを作成しましょう。


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