- 更新日: 2020年12月01日
- 公開日: 2020年09月29日
写真はクラウドに保存しよう!無料からAdobeまで6つのサービスを比較
スマホやカメラで写真を撮りためていたら、いつの間にかメモリーの容量がいっぱいになってしまった…なんて経験はありませんか?
写真をバックアップしたくてもクラウドサービスは種類が多すぎて、自分に合ったものを見つけるのも一苦労ですよね。
この記事では、写真を保存するためのクラウドサービスの特徴についてご紹介します。
最適なサービスは人それぞれ。ぜひ最後まで読んで、自分にぴったりのクラウドを見つけてください!
※この記事の内容は、2020年9月現在の情報によります。
パターン別!おすすめのサービスはこれ
お悩みパターン別に、おすすめのクラウドサービスをまとめてみました。
- Googleフォト:スマホのメモリー容量がいっぱいになってしまった方
- Amazon Photos:一眼レフで撮ったデータを大量に保存したい方
- Adobe Lightroom:写真のレタッチや現像に本格的にこだわりたい方
- OneDrive:WordやExcelなど、ビジネスに使うデータと合わせて保存したい方
- Dropbox:デザイナーやWebエンジニアなど、各種データと合わせ大量の画像送信をする方
- iCloud:iPhoneユーザーで、簡単に写真をバックアップしたい方
当てはまるものはありましたか? 具体的にどんなサービス内容なのか、ひとつずつ解説していきます!
写真特化型クラウドサービス3選
まずは、写真に特化しているクラウドサービスを3つご紹介します。
Googleフォト
Googleフォトは、写真や動画を基本無料で無制限に保存できるサービスです。
サービス名 | Googleフォト |
---|---|
料金・容量 | 基本的に無料、容量無制限(画質によるデータの自動圧縮あり) データを圧縮しない場合、15GB以上は有料 100GB:250円/月 200GB:380円/月 2TB:1,300円/月 (参考:Googleフォト公式サイト、Google One公式サイト) |
スマホのメモリーがいっぱいになって困っている方には、Googleフォトへのバックアップをおすすめします。
Googleフォトには写真の保存モードが2とおりありますが、スマホの画像データを保存するならどちらでも大丈夫です。
- 高画質:無料で容量無制限だが、写真は1,600万画素、動画は1,080pを超えると圧縮される。
- 元のサイズ:データを圧縮せずそのまま保存できるが、GoogleドライブやGMailとあわせて15GBを超える場合、料金がかかる。
iPhone11やXperia8なら写真の画素数は約1,200万画素なので、高画質の圧縮の条件である1,600万画素にはまだ余裕があります。
圧縮されてもファイルのサイズ(重さ)が1/3程度になるだけで、画質の違いは目視ではほぼわかりません。
高画質ではなく元のサイズを選択した場合でも、容量15GBまでは無料で利用できます。
また、動画を一緒にアップロードしても無料、容量無制限なのは現在のところGoogleフォトだけです。
スマホのメモリーがいっぱいになってしまったら、バックアップが無料で写真も動画も無制限に保存できるGoogleフォトをおすすめします。
Amazon Photos
Amazon Photosは、画像を圧縮することなく無制限に写真を保存できるサービスです。
サービス名 | Amazon Photos |
---|---|
料金・容量 | 5GBまでは無料。 Amazonプライム会員(会費500円/月)の場合、写真は容量無制限 (RAWデータも含む) 動画のアップロードは5GBまで無料、5GB以上は有料 (参考:Amazon公式サイト) |
Amazon Photosは、一眼レフカメラで撮影した写真の保存に適しています。
一眼レフカメラの画素数は2,000万画素以上あり、Googleフォトの高画質モードでは大幅に圧縮がかかってしまうためです。
また一眼レフカメラでよく使われるRAWデータ(撮影したままの生のデータ)も写真データの容量としてカウントされます。
RAWデータは情報量が多いため、ファイルのサイズ(重さ)が大きくなるのが難点です。
Amazonプライム会員であれば、Amazon Photosは圧縮がかからず容量無制限です。
撮影が趣味で写真データを多数保存したい方には、Amazon Photosの利用をおすすめします。
ただしAmazonプライム会員でも、写真以外のデータ(動画を含む)の無料アップロード上限は5GBです。
動画の撮影が多い方はGoogleフォトの利用も検討したほうがよいでしょう。
Adobe Lightroom
LightroomはAdobeのデジタル写真処理ソフトで、サービスとしてオンラインストレージを利用できます。
サービス名 | Adobe Lightroom |
---|---|
料金・容量 | 単体プラン:Lightoroom単体で契約 ・1TB:980円/月 フォトプラン:PhotoshopとLightroomが使える ・20GB:980円/月 ・1TB:1,980円/月 コンプリートプラン:ほぼすべてのAdobe製品が使える ・100GB:5,680円/月 ※以上のプランは年間契約になり、中途で解約すると手数料が発生する (参考:Adobe公式サイト) |
Lightroomを利用するメリットは、RAWデータを現像できることです。
現像とは、RAWデータに露出や色調など様々な補正を加え、より現実の世界に忠実な画像データに変換する作業を指します。
カメラで撮影したのはいいものの、現像する時間がないときはLightroom経由でAdobeのストレージに保存し、後で現像するといった一連の作業が可能です。
スマホ版Lightroomアプリもあり、RAW撮影や現像ができます。
Lightroomの画面はGoogleフォトなど他のストレージサービスと同じく直感的に扱えます。初心者でも、操作に困ることはほぼありません。
ストレージに1TBの上限がありますが、旅行や仕事でたまに写真撮影をする程度なら十分です。
それ以上撮りためる(趣味が写真撮影で、コンスタントに1日100枚以上撮る)場合には、保存を優先してAmazon Photosを検討するとよいでしょう。
Adobeのプランは年間契約の月払いとなり、中途で解約するときは残った契約期間について利用料の半額の手数料がかかるので注意してください。
写真も保存できるクラウドサービス3選
写真に特化していないクラウドサービスも、写真の保存に力を入れています。
クラウドストレージサービスのモバイルアプリには、写真に特化したアップロード機能がついている場合がほとんどです。
OneDrive
OneDriveは、Microsoftが提供するストレージサービスです。
サービス名 | OneDrive |
---|---|
料金・容量 | OneDrive Basicプラン:2GBまで無料 OneDrive 100GBプラン:224円/月 Microsoft 365 Personal (1TB):1,284円/月 (参考:OneDrive公式サイト) |
無料で利用できるのは2GBまでです。データの中で写真だけを別に閲覧できる機能があり、アルバム作成機能や写真の検索機能もついています。
またセキュリティが強化された個人用Vaultというフォルダが用意されており、免許証や各種証明書など秘密の写真データの保存も安心です。
1TBのプランにはMicrosoft 365 Personalの使用権がついており、WordやExcelを利用できます。
パソコンで利用する場合、OneDriveのアプリケーションを使えばアップロードやダウンロードを意識せず、パソコンでファイルを操作する要領で写真整理が可能です。
Windows版だけでなくMac版のアプリケーションもあります。
Dropbox
Dropboxは2008年にリリースされ、クラウドストレージサービスでは老舗といえます。
サービス名 | Dropbox |
---|---|
料金・容量 | 2GBまで無料 2TB:1,200円/月 3TB:2,000円/月 (参考:Dropbox公式サイト) |
無料のストレージ容量はOneDriveと同じく2GBまでです。スマホから自動的に写真をバックアップできるカメラアップロード機能があります。
写真のみを閲覧できる機能は、Dropboxではモバイル版のみです。
DropboxにはDropbox Transferと呼ばれる大容量データ送信機能があります。
無料では1度に100MBまでの制限がありますが、ストレージ2TBのプランでは2GB、3TBのプランでは100GBまでのファイル送信が可能です。
ファイルの共有が難しいとき、やりとりする相手のサーバー容量を気にせず大容量ファイルを送信できます。
デザイナーやエンジニアなど、写真とそれ以外のファイルをまとめて保存・送信する方に向いているサービスといえるでしょう。
iCloud
iCloudは、Appleが提供するストレージサービスです。
サービス名 | iCloud |
---|---|
料金・容量 | 5GBまで無料 50GB:130円/月 200GB:400円/月 2TB:1,300円/月 (参考:Apple公式サイト) |
iPhoneやiPadユーザーであればバックアップを意識することなく、iPhoneの機能のみでクラウドストレージにデータを保存できるのがiCloudの強みです。
アプリもiPhoneの写真アプリを利用します。
ただしiCloudには特定の写真データのみを保存しておく機能がないため、注意が必要です。
ストレージ容量を超えそうなときはあらかじめ保存する写真を削除して調整するか、より大容量のプランに変更しましょう。
このほかにスマホからの写真バックアップに特化したサービスとして、ドコモユーザー向けの「dフォト」などがあります。
\一流デザイナーのスキルが身に付く/
まとめ
写真を保存・管理できる6つのクラウドサービスをご紹介しました。
同じように見えても、それぞれに最適な用途やプランがあるので、まずは無料版のあるサービスを利用して使い勝手を確かめるのもおすすめです。
じっくり比較検討して、自分のにぴったりのクラウドサービスを見つけてくださいね。
- この記事を書いた人
- 鳥飼千愛