近年は自由な働き方を求めてフリーランスになりたいと考える方が増え、その選択肢のひとつとしてWebデザイナーを目指す方も増加傾向にあります。
たくさんのWebデザイナーのなかで生き残るためには「自分のセールスポイント」が必要です。
この記事では、Webデザイナーとして自分の価値をアップさせるスキルをご紹介します。
フリーランスWebデザイナーとして10年目の私が、多くのデザイナーの方を見てきて有益だと感じたものばかりです。
これからWebデザイナーを目指す方やデザイナーとしてスキルアップを考えている方は、会社から必要とされ自分の価値をアップさせるために、ぜひ参考にしてください!
Webデザイナーは必要なくなる?
「Webデザイナーという職業が必要なくなるのではないか?」なんて話を耳にしたことがあるかもしれません。
そんな話題の発端としては
- サイト制作が簡単に作れるツールが増えた
- 簡単な画像は非デザイナーでも無料ツールで作れる
- SNSでの集客でも商売ができてしまう
このような要因があるかと思われます。
たしかにWordPressやJimdo、Wixなど無料で使える便利なサイト制作ツールを利用すれば、プロではなくともブログやサイトを作れるようになりました。
InstagramなどのSNSを利用した集客も可能になり、SNS代行業者という新たな職業も生まれていますが、Webデザイナーの仕事は集客のためのホームページ制作だけではありません。
ホームページを作りたいと考えている顧客のニーズとして、以下のようなものがあります。
- 集客の導線ができていない
- 顧客を増やしたい
- 売上をアップさせたい
- ビジネスを効率化したい
- 認知度をアップさせる効果的な方法がわからない
ホームページ作りを通して、このような問題を解決するのがWebデザイナーの仕事です。
つい「制作する作業」ばかり目立つのですが、それはほんの一部に過ぎません。
ホームページ制作だけではなく、ビジネスの状況によって効果的な方法を検討し提供します。
たとえば、
- サイト内の導線を見直す
- ターゲットに対して適切なイメージを調査する
- SNS集客を合わせて進める
- ホームページの効率的な運営体制のアドバイス
などはツールではなく、Webデザイナーが柔軟に対応し、問題を解決するものです。
便利なツールの恩恵で制作仕事が減っても、このような問題解決は生身のWebデザイナーにしかできません。
どれだけツールが発達してもWebデザイナーという職業ははなくならないでしょう。
プラスアルファのスキルを身につける
デザイナーに求められる仕事の内容も、時代の流れに合わせて変わってきています。
極端な話、画像を作るスキルしかなければどんどん需要がなくなっていくでしょう。
Webデザイナーの基本スキルとしてあげられるものとして
- デザインの知識
- デザイン制作スキル
- コーディングスキル
以上の3つがありますが、この先も活躍していこうと思うならば、それ以上のスキルを身につける必要があります。
制作作業以外にも活躍できるスキルを身につければ、環境の変化に合わせて柔軟に働けるようになり、様々なシーンで重宝される人材になれますよ!
スキルアップは自分自身の価値もアップ
またスキルアップをすると活躍の場が増え、自分の価値もアップします。
とくにフリーランスの場合、制作作業以外の部分でもお客様をサポートできれば、案件全体をまとめて受注できるため報酬額が上がります。
他のフリーランスとの差別化にもなるため、デザインにプラスαできるスキルは持っておくに越したことはありません。
フリーランスでなくても、昇進する・手当がつく可能性もぐっと上がりるので、おすすめです。
Webデザイナーがプラスしたいスキルのおすすめ7選
ここからは、Webデザイナーのプラスαにおすすめのスキルをご紹介します。
すべてを身につけるのは難しいかもしれませんが、自分に合ったものだけでも身につけておきましょう!
1.デザイン力をとことんアップさせる
Webデザイナーはそもそもなにを作れるのかが大切。
デザイン力のみで生き抜いていこうと思えば相当なレベルが必要です。
Webデザインのトレンドは次々に変化していき、学ぶべきものが常に生まれています。
デバイスもさまざまなものが開発されているので、幅広い画面サイズに対応するスキル、最適なデザインを実現するスキルが求められます。
好奇心をもってデザインの基礎からトレンドまでを学び、ブラッシュアップし続けて、デザイナーの最大の武器をスキルアップしていきたいですね!
2.プログラミングの理解と実装
HTML・CSS・jQueryなどコーディング技術は、得意不得意はあれどWebデザイナーの基本スキルです。
一歩先をいくには、WordPressのテーマやプラグインにも使っている、PHPの理解を深めるのがおすすめ。
JavaScriptを使いこなして、いわゆる”フロントエンドエンジニア”と呼ばれる仕事に活躍の場を広げるデザイナーもいます。
デザインだけにとどまらず、新しい技術を学んでレベルアップしたい方はプログラミングに挑戦しましょう!
3.UI/UXデザイン
UI/UXデザインはWebデザインと違い、ビジネスの根本的な部分から関わるデザインになります。
- UIデザイン=ユーザーがわかりやすく、使いやすいデザインをすること
- UXデザイン=ユーザーに価値提供できるように機能やサービスを設計すること
UIデザインはWebデザインに近しい面もありますが、ユーザーの使いやすさや満足度を最優先するデザインを指します。
概念としてはIT業界だけでなく、あらゆる業界で必要とされるものです。
まだUI/UXデザインという概念が広がってから日が浅く、UI/UXデザイナーも少ないため、Webデザイナーが兼任しておこなうケースが多いと思われます。
身につけて専門性を高めると仕事の幅が広がり、クオリティも上がるでしょう。
4.Webマーケティングの知識
マーケティングの知識があるデザイナーは、現場でかなり重宝されます。
市場のリサーチやマーケットの理解があれば、Webサイトの収益アップに大きく貢献できます。
サイト制作だけでなくプロジェクトから参加することもあり、仕事の幅が大きく広がりますよ。
もちろん、活躍の場が広がるため単価アップにもつながります。
5.SEO・Webライティング・コピーライティング
SEOはサーチエンジン最適化というもので、検索結果で上位に表示させるために必須の知識です。
またライティングやコピーライティングはユーザーに信頼してもらい、興味を引き、購入や申し込みをしてもらうために重要な要素となります。
デザイン上でも文字を扱うことが多くあり、Webデザインとライティングの知識は非常に親和性が高いです。
クライアントの意向を言語化するためにも、非常に有効なスキルと言えます。
6.コミュニケーションスキル
デザイナーとしてスキルアップしていけば、プロジェクトから関わることも増えていきます。
そんなときにメンバー間の協力やクライアントとのやり取りを円滑に進めるためには、コミュニケーションスキルが必須です。
また、コミュニケーションを密にとるなかで自然と身についていく話し方や聞き方のコツは、プレゼンや営業のシーンでも役立ちます。
フリーランスで働く場合は特に必要なスキルです!
経験が必要になってくるスキルでもあるので、まずは目の前の仕事仲間やクライアントとのコミュニケーション を大切にしていきましょう。
7.マネジメントスキル
組織でWebデザイナーとして働いている方の場合、ある程度スキルアップするとチームをまとめるマネジメント職を任されることもあるでしょう。
明確にディレクターという役職でなくとも、全体のまとめ役に入る方もいるかもしれません。
プロジェクトを円滑に回すための進捗管理や、チームメンバーのモチベーションのコントロールをおこなうマネジメントスキルは重宝されます。
また、フリーランスの場合はセルフマネジメントが必須スキルです。
セルフマネジメントができていないと、案件全体の流れや納期の把握、タスクやクオリティの管理がおろそかになってしまいます。
組織で働くうえでも、セルフマネジメントがしっかりしている人は活躍の場を広げやすいため、ぜひ身につけてほしいスキルです!
この記事でご紹介したスキル以外にも、英語・心理学・イラスト・業界特化など、武器となるスキルはたくさんあります。
Webデザイナーという言葉にとらわれず、自分の得意分野や興味をもったものは積極的に学んで伸ばしていきましょう!
IT技術はおそろしいほどの早さで進化し、移り変わっていきます。
あなたの武器となるスキルを持ち、自分のWebデザイナーとしての価値をアップさせ、求められる人材になっていきましょう!