Linuxの国際標準資格、LPICについて解説!勉強法もまとめました


Linuxの国際標準資格、LPICについて解説!勉強法もまとめました

LPICは、Linuxの技術力を認定する資格試験です。

受験者数は2018年6月の時点で約60万人以上と多く、エンジニア就職においても有力な資格です。

この記事では、LPICの概要や勉強方法、書籍などについて解説します。

もう一つのLinux認定試験、LinuCとのちがいについても解説しますので、ぜひ最後までお読み下さい。

目次
  1. LPICとは
  2. 試験の概要
  3. 試験要項
  4. LPIC-1(Level1)試験の概要
  5. LPIC-2(Level2)試験の概要
  6. LPIC-3(Level3)試験の概要
  7. LPIC試験の勉強方法
  8. 試験対策の概要
  9. 参考書で全体の流れを把握する
  10. Web問題集で数多くの問題を解く
  11. LPIC試験とLinuC試験はどうちがう?
  12. まとめ

LPICとは

それではさっそく、LPICの概要について解説します!

試験の概要

LPICはカナダに拠点を構えるNPO法人 Linux Professional Instituteが主催するLinuxの国際認定資格です。
未経験者のエンジニア就職に有効な資格とされていますが、エンジニアになってからも、業務上で触れる機会の少ない分野の知識をおぎなうためにLPICが役立ちます。

資格は難易度により、LPIC-1・LPIC-2・LPIC-3の3つのレベルに分かれています。
エンジニア就職の切り札として使うなら、まずはLinuxの基本的な操作について問われるLPIC-1を取得すれば十分です。

[LPIC資格と対応試験]

  • LPIC-1(Linuxの基礎)・・・101試験+102試験
  • LPIC-2(Linuxサーバー関連)・・・201試験+202試験
  • LPIC-3 エンタープライズ混合環境・・・300試験
  • LPIC-3 エンタープライズセキュリティ・・・303試験
  • LPIC-3 エンタープライズ仮想化と高可用性・・・304試験

LPIC-1とLPIC-2には2つの試験があり、資格の認定には2つの試験に合格することが必要です。

それに対しLPIC-3は、3種類いずれかの試験に合格すればLPIC-3と認められます。

また上位資格の認定には、下位資格の認定が必要です。たとえばLPIC-2に合格し資格が認定されるには、LPIC-1を取得していることが前提となります。

試験要項

各試験共通の要項を以下にまとめました。

項目 内容
主催機関 LPI日本支部
試験日程 随時
試験会場 ピアソンVUEのテストセンター(全国各地)
LPIC-1、LPIC-2は自宅からの受験も可能
受験料 1試験あたり15,000円
申し込み方法 Web予約、電話予約
LPI-IDを取得してから、ピアソンVUEのテストセンターへ申し込み
受験方法 CBT方式(コンピューター試験)
試験時間 90分
試験終了後に結果が判明
問題数 60問(選択問題・記述問題)
合格点 非公開(800点満点中500点程度で変動あり)
認定の有効期限 5年間
再受験ポリシー 7日間(受験日の翌週の同曜日より受験可能)
2回目以降の不合格の場合、30日間受験不可

参考:LPI日本支部ピアソンVUE

Linuxの認定試験には、LPICのほかにLinuCという国内向け試験があり、取り違えて受験される方も多くいらっしゃいます。

受験される際は、ピアソンVUEで申し込みの際に「LPI認定試験」と表示されていることを確認されてください。

LPIC-1、LPIC-2については、自宅や職場からのオンライン受験も可能です。

LPIC-1(Level1)試験の概要

LPIC-1の試験内容は、Linuxの基本的な操作についての知識です。

[LPIC-1の試験内容]

  • Linuxの基本的なしくみを理解する
  • Linuxをインストールし、ネットワークのクライアントとして設定する
  • コマンドを使ってLinuxを操作する
    • ファイル操作、アクセス許可、セキュリティの設定
    • ユーザーの追加、データのバックアップと復元、シャットダウンと起動

合格するための勉強時間は、1ヵ月〜3ヵ月程度です。

LPIC-2(Level2)試験の概要

LPIC-2の試験では、おもにサーバーの構築・管理についての知識が問われます。

[LPIC-2の試験内容]

  • 高度なシステム管理
  • ファイヤーウォールやVPNなど、ネットワークのセキュリティ管理
  • サーバーに必要なネットワークサービスの、インストールおよび構成(メールサーバー、DNS、DHCP、Sambaなど)

合格に必要な勉強時間は、3ヵ月〜半年程度とされています。

LPIC-3(Level3)試験の概要

LPIC-3の試験内容は、おもに大規模な企業でのLinux利用についてです。

[LPIC-3の試験内容]

  • LPIC-3 エンタープライズ混合環境・・・LinuxやWindowsなど、異なるOSのクライアントやサーバーが混在した環境でのシステム構築・管理
  • LPIC-3 エンタープライズセキュリティ・・・暗号化やアクセス制御、アプリケーションやネットワークなどのセキュリティ管理
  • LPIC-3 エンタープライズ仮想化と高可用性・・・大規模なシステムを利用しやすく、かつ障害に強い構成にするための技術

必要な勉強時間は、半年〜1年程度と長くなります。

LPIC試験の勉強方法

ここでは対象を初心者向けのLPIC-1に絞り、勉強法や参考書について解説します。

試験対策の概要

LPIC-1の試験では、コマンドを使った問題が多く出題される傾向です。参考書や問題集をこなすだけでなく、実際にコマンドを使って試せるLinux環境の準備が必須になります。

参考書で全体の流れを把握する

最初は、Linux試験の全体像を書籍で把握しましょう。

[LPIC レベル1 Linux技術者認定試験学習書]

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Linuxに多少なりとも触れたことがある方には、この参考書がおすすめです。参考書ではありますが、章末問題と模擬試験もついています。

受験生の間では通称"あずき本"と呼ばれ、エンジニアになってからも役立つ良書です。LPIC-2、LPIC-3に対応したバージョンもあります。

いままでLinuxに触れたことのない初心者の方は、この本と同じ著者が執筆した『1週間でLPICの基礎が学べる本』から読みはじめるのがおすすめです。試験勉強に必要な環境構築のやり方から、しっかり学べます。

Web問題集で数多くの問題を解く

参考書で試験の全体像を把握したら、Web問題集で勉強していきましょう。試験問題は公開されていないため、過去問サイトなどはありません。

[Ping-t 最強WEB問題集 LPIC Lv1-101(Ver5.0)]

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(出典:Ping-t公式サイト

Ping-tの問題集コンテンツは基本的に有料ですが、LPIC101試験の問題集は無料です。600問以上の問題が提供されており、大変充実しています。

さらにメインの問題集とは別途に、コマンド専門の"コマ問"と呼ばれる問題集があります。解答するとき、実際にLinuxコマンドを入力して結果を確認できるのが特長です。

コマ問も、101試験対応の問題集は無料で利用可能です。102試験以降の問題集を利用する場合、月額2,400円の利用料がかかります。

LPIC試験とLinuC試験はどうちがう?

Linuxの認定試験には、LPIC試験の他に"LinuC試験"があり、主催機関は日本に本拠地を置く別団体(NPO法人LPI-Japan)です。

現在のところ両試験の内容はほぼ同等で、難易度にも差はありません。

一番大きなちがいは、LPIC試験は国際標準の試験なのに対し、LinuC試験は国内企業向けの試験であることです。

海外と日本では、よく使われるLinuxのディストリビューション(RedHatやUbuntu、CentOSなど)がちがい、対応するためLinuC試験ができたとされています。

エンジニア転職のためにLinuxの資格を取得するなら、国際標準の資格であるLPICがおすすめです。費用が試験2回で3万円と安くなく、外資系企業にもより幅広く対応できる試験のほうがよりよいためです。

エンジニアとして就職した後では、事情が少し変わります。

会社によっては、LinuCの受験には費用などの資格補助があり、LPICには資格補助のない場合があります。このようなケースでは、LinuCの受験も選択肢に入れてみてください。

LPIC試験とLinuC試験とを取り違えて受験することのないよう気をつけましょう。最初に取得する資格を間違えると、上位資格の取得にも支障が出るためです。

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まとめ

LPIC試験の概要と勉強法、LinuC試験との違いについて解説しました。

受験を考えているけれどまだLinuxに触れたことがない方は、まずLinuxコマンドに慣れることからはじめてみましょう。

学習に役立つ記事がありますので、参考になさってください。

参考記事1:Linuxコマンドを覚えよう① ファイルの作成・削除編

参考記事2:Linuxコマンドを覚えよう② ディレクトリの表示・移動編

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鳥飼千愛
この記事を書いた人
鳥飼千愛
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