- 更新日: 2017年03月22日
- 公開日: 2016年01月02日
ゼロから始めるIllustrator講座Vol.26 テキストの入力・編集
ゼロから始めるIllustrato講座Vol.26 テキストの入力・編集
テキストの入力・編集
フォントの基礎知識を元に、Illustratorでテキストを入力・編集してみましょう。 [文字]パネル・[段落]パネルを使って、入力したテキストの設定をします。
組み方向
文字の組み方向には、横組みと縦組みがあります。 [文字]ツールを長押しすると、テキスト関係のツールがグループになっていることがわかります。上から3つ目までが横組み用、上から4つ目から6つ目までが縦組み用です。[文字タッチ]ツールは、入力したテキストを動かしたり、変形するためのツールです。
\一流デザイナーのスキルが身に付く/
3つの入力方法
横組み・縦組みともに、以下の3つの方法で、テキストの入力できます。
(1)ポイント文字
[文字]ツールでクリックし、カーソルが点滅したら、入力します。 return(WindowsはEnter)を押さないかぎり、改行されません。 タイトルや見出しなどの短めのテキストに向いています。 行揃えは、左揃え・中央揃え・右揃えの3つのいずれかを使用します。
(2)エリア内文字(段落文字)
[文字]ツールでドラッグし、テキストエリアをつくり、その中にカーソルが点滅したら、入力します。 入力したテキストが、テキストエリアの端までいくと、自動的に次行に折り返します。 本文など長めのテキストに向いています。
また、あらかじめ作成したクローズパスの上を[エリア内文字]ツールでクリックし、テキストエリアに変換して、その中にカーソルが点滅したら、入力することもできます。四角以外のテキストエリアをつくりたい場合の方法です。
(3)パス上文字
あらかじめ作成したパスの上を[文字]ツールでクリックし、カーソルが点滅したら、入力します。 動きのあるリズミカルな印象になりますが、あまり多用はしません。
テキストの編集
[文字]パネルを使って、テキストを編集する
テキストを入力し、escを押すと、テキストオブジェクトとして確定します。テキストオブジェクト全体を選ぶには、[選択]ツールを使います。テキストオブジェクトの一部の文字を選ぶには、[文字]ツールを使います。
文字レベルの設定は[文字]パネルで行います。基本的な設定を確認しましょう。
- フォントファミリー(書体)
- フォントスタイル(同じ書体の中の太さ違いのバリエーション・ウエイト) ※フォントスタイルがないフォントもあります
- フォントサイズ
- 行送り(2行以上の場合、意識する必要があります)
- 垂直比率(文字高の変形・平体)・水平比率(文字幅の変形・長体) 和文書体の正方形が100%だとイメージすると、変形イメージがわかりやすいと思います。特に意図がない場合は、通常は100%=正体にしておきます。
- カーニング(特定の文字間の調整) 特定の文字と文字の間にカーソルを入れ、[カーニング]で調整します。 正の値を入れると、字間があきます。負の値を入れると、字間がつまります。 全角を1,000と考えます。 例えば、500と入れると、半角分あきます(アキ)。-250と入れると、四分つまります(ツメ)。ただし、[文字]パネルで数値指定して調整することは現実的でないため、ショートカットを使って、目視しながら調整しましょう。
Point カーニングのショートカット
文字間にカーソルを入れ、option(WindowsはAlt)を押しながら、左向き矢印キー=つめる 右向き矢印キー=あける
- トラッキング(選択した文字列の調整) 文字列を選択し、[トラッキング]で調整します。字間調整の考え方やショートカットは、カーニングと同じです。トラッキングは、選択した文字列の字間を一律に調整するため、文字ごとに細かな調整ができません。そのため、一般的には、カーニングで丁寧に調整することが多いです。トラッキングとカーニングを合わせて使うこともできます。
[段落]パネルを使って、テキストを編集する
段落レベルの設定は[段落]パネルで行います。基本的な設定を確認しましょう。
- 行揃え
Try テキストを入力し、[文字]パネルを使って、以下の設定をしてみましょう
- ポイント文字で「注目今欲しいアイテムはこれ!」と入力します。
- フォントファミリー(書体):任意のゴシック体を指定します。
- フォントスタイル(同じ書体の中の太さ違いのバリエーション・ウエイト)を指定します。フォントスタイルがあるフォントを選びましょう。
- フォントサイズ:20pxと指定します。
- 注目の後ろにカーソルを入れ、改行して2行にします。
- 行送り:25pxと指定します。
- 垂直比率(文字高の変形・平体)・水平比率(文字幅の変形・長体)の動作を確認し、100%に戻します。
- カーニングの動作を確認します。仮名まわりはアキが目立つので、つめましょう。
- トラッキングの動作を確認します。
テキストのアウトライン化
テキストオブジェクトをアウトライン化すると、テキスト情報がなくなり、長方形などの図形と同様のパスに変換されます。アウトライン化後は、テキストの編集ができなくなるので、必要に応じて、アウトライン前をとっておきましょう。 テキストをアウトライン化するのは、データの受け渡しの際、フォントに関するトラブルを防止するためであったり、ロゴを作成する時に、オブジェクトを編集しやすいようにするためであるといった使い方をします。
ロゴの作成
ロゴとは、図案化された文字列のことです。 テーマに応じて、自由にロゴをつくってみましょう。
①テキストを入力し、基本的な設定を行い、ロゴの基盤をつくります。
②[書式]メニュー→[アウトラインを作成]を選択し、テキストをアウトライン化します。アウトライン化すると、テキストオブジェクトのベースラインは消え、点と線でできたパスに変換されます。
③テキストは、アウトライン化したことで、長方形などと同じパスになり、グラフィックの作成が柔軟になります。さまざまなパーツと組み合わせて、ロゴをつくります。
NEXT LESSON ☛ レイヤー
PREV LESSON ☛ フォントの基礎知識
目次 - ゼロから始めるIllustrator講座 -
- この記事を書いた人
- CodeCampus編集部