Excelより便利!?無料でも高機能な表計算ソフト4選!

      2016/03/18

Code部

表計算ソフトというと大半の方はMicrosoftのExcelを思い浮かべるでしょう。圧倒的なシェア(だと思われます)を持ち企業では事実上の標準という地位を築いていますが、実はExcel以外にもたくさんの表計算ソフトがあるのです。

このエントリではExcel以外の表計算ソフトの中でも実用的な物をご紹介します。

LibreOffice

まずはExcel対抗馬の本命、LibreOfficeです。

libreoffice_top

特徴

LibreOfficeは無料で使えるオープンソースのオフィススイート製品です。表計算ソフトとしてははCalcというアプリが備わっています。無料でありながら今回紹介する表計算ソフトの中では最もExcelに近い使い勝手を持っています。

デスクトップアプリケーションであり、インストーラをダウンロードしてインストールして使います。後に紹介するGoogleスプレッドなどと違い、ネットワークに繋がっていなくても使えるのには安心感があります。

会津若松市などの行政機関での採用がよく見られます。どうしてもExcelが必要な局面は無くならないが、大部分の文書はLibreOfficeで充分、というスタンスで利用されています。

使い勝手がExcelに非常に近く、Excelに慣れている人ならすぐ使い始めることができます。画面を掲載しておきます。

libreoffice_screenshot

少し前のExcelにそっくりですね。

LibreOfficeの強み

LibreOfficeの強みはマルチプラットフォームである点です。Windows/Mac OS Xに加え、Linuxでも使えます。Linux向けの実用的なOffice製品としてはほぼ唯一の選択肢です。Excelはプラットフォームで使い勝手が異なるのですが、LibreOfficeはそういうことはありません。どのような環境でも同じように使えるのは、大きな利点と言えるでしょう。

他にも、フォントの装飾などはExcelよりも豊富で、表現力があります。この画面はフォントのアウトラインを設定しています。

libreoffice_font_dialog

他にも、マクロにJavaScriptやPythoneのような汎用言語が使えるなど、いろいろと便利なところがあります。

LibreOfficeの弱み

一番気になるのは、Excelで便利に使えるSmart Artがないことでしょう。

また、これは仕方がないところではあるのですが、Excel形式のファイルを読み込むとしばしばレイアウトが崩れたり関数がエラーになったりします。Excelで作成したxlsxファイルをLibreOfficeで読み込んだサンプルが以下です。

excel_to_libreoffice

テキストの表現や関数でのエラーなど、一部が壊れていますね。Excelを開くときは注意が必要です。


 

なお、LibreOfficeと似たような製品にApache OpenOfficeというものがあります。

apache_open_office_top

LibreOfficeと同じ出自であり、使い勝手もほぼ同じです。しかしLibreOfficeの方が開発が活発で機能も多いので、現時点ではApache OpenOfficeを使う理由はなさそうです

Googleスプレッドシート

Googleが提供する表計算アプリケーションがGoogleスプレッドシートです。

google_spreadsheet_top

特徴

Googleスプレッドシートはクラウドサービスとして提供されており、Googleのアカウントがあれば誰でも無料で、しかもWebブラウザさえあれば利用できます。

基本的にはインターネットに接続する環境でないと使えませんが、その代わりクラウドならではの機能を多く備えています。単純な表であれば充分Excelの代わりになります。また後述するように、部分的にはExcelを凌駕する機能を備えているため、使い方によってはExcelより効率良く作業を進めることができます。

Googleスプレッドシートの強み

なんといっても、オンラインツールであることを十二分に活かした「複数人による同時編集」が強力です。同じ文書を複数人で同時に編集できるため、「資料を関係者にメールで配り、それぞれ編集して返信してもらってマージする」という苦労がなくなります(冗談と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、このやり方で文書を共有したり作成している企業は山のようにあるのです)。また離れた場所にいる人であっても同時に編集できるため、例えばSkypeで会話しながらリアルタイムに文書に反映していく、というのも可能です。

また、関数の豊富さはExcelに大きく優っています。中でもGoogleが提供する豊富なデータを取得する関数は特徴的です。

  • GOOGLEFINANCE:Google Finance から現在や過去の証券情報を取得します。
  • GOOGLETRANSLATE:テキストをある言語から別の言語に翻訳します。

なおGoogleスプレッドシートの関数一覧は、こちらのページから見ることができます。

Googleスプレッドシートの弱み

最大の弱みは、原則的にオンラインでないと使えないことでしょう。一応、オフライン編集機能も備えていますが、設定に変更を加える必要があり常用するものではありません。

google_spreadsheet_offline

Googleスプレッドシートの威力を発揮するにはやはりオンライン環境が相応しいです。

他の弱点としてはExcelに比べ文書作成ツールとしての機能が劣ります。例えば結合セルからはみ出るテキストの扱いが変更できない、など、ワープロとして使うには機能が不足しています。

google_spreadsheet_wordwrap

Excelは文書を作る時に使われることも多いですが、Googleスプレッドシートで文書を作るのは控えた方が良さそうです。

Numbers

Macユーザにとって馴染みがあるのがNumbersです。

numbers

特徴

今ではiPhoneやiPadに無料でインストールされているため、もしかするとMacユーザ以外にも使っている方がいるかもしれません。プラットフォームがiOSとMacに限られますが、スタイリッシュな見た目やデバイス間での同期の容易さなど、Appleらしいソフトウェアになっています。

Numbersの強み

Numbersの魅力は「フリーフォーマットキャンバス」、すなわち「表の配置が自由」ということでしょう。Excelはシート全体を単一の表が覆ってしまうため、列幅の異なる複数の表を配置するのが苦手です。苦肉の策として「Excel方眼紙」と呼ばれるテクニックでレイアウトを作ることも多いでしょう。しかしExcel方眼紙はメンテナンスしづらいため嫌われることもあります。

ところがNumbersはシートの初期状態は真っ白なキャンバスで、そこに複数の表を配置したレイアウトを簡単に作成できるのです。その上で高度な関数やグラフ機能を使って表現豊かなシートを作ることができます。これはExcelにはない利点です。

numbers_top
これはiPhone版のNumbersで作ったシートです。2つの列幅の異なる表が無理なく配置されているのが分かると思います。

Numbersの弱み

Numbersの弱点はプラットフォームがiOSとMacに限られるという点でしょう。Numbersで編集したファイルをWindowsユーザに送る場合はPDFに書き出すなどの工夫が必要です。

またExcelとの互換性については、もともとソフトウェアの思想が異なるため、Numbersでは再現できない機能がかなりあります。LibreOfficeと同じく、Smart Artがないことにも注意が必要です。Excelとの互換性についてはAppleの公開情報がありますので、気になる際は見てみると良いでしょう。

Forguncy

最後はちょっと変わったところから、Excel感覚でWebアプリケーションが作成できるソフトウェア、Forguncyです。

forguncy

特徴

Fouguncyは、Excelと同じ関数・同じ操作を使って、Excelと同じような見た目のWebサイトを作るWebアプリケーションです。設定画面などもExcelそっくりに作られているため、レイアウトを作る分にはあまり悩まずに使い始めることができます。

下記はForguncyの公式サイトからの抜粋です。本当にExcelそっくりの画面であることが分かると思います。

forguncy_app

Forguncyの強み

ここまでExcelそっくりでありながらWebアプリケーションであるため、離れた拠点での情報共有に大いに役に立ちます。

またExcelと同じノリで画面レイアウトが作れる上、Excelからのレイアウト取り込みももちろん備えているため、Excel帳票をWebアプリケーションに移行するのに最適なツールと言えます。ほとんどのExcel関数を備えているため、この点でも安心です。

非常に面白いコンセプトのForguncyですが、価格面でも大きな魅力があります。保守を付けない最小構成であれば13万円強という驚きの価格です。もちろん個人向けのツールとしては高額ですが、情報共有を前提とした企業向けプラットフォームとして見れば、これはかなり安価と言えるでしょう。

Forguncyの弱み

レイアウトを作る分にはExcelとほぼ同じ感覚で作れるのですが、やはり完全には同じでないためプラスアルファの知識が必要になります。

Webアプリケーションであるがゆえ、例えばサーバにするためのハードウェアが必要であったり、権限による公開範囲を設定したりする必要があります。

またシートを作る際は

  1. テーブルを作成
  2. テーブルを参照しながらシートを作成

という手順を踏むのが作法ですので「一覧表を手軽に作る」という用途には向きません。その場合はExcelの方が向いているでしょう。

総じて、Excelのような手軽さには欠けると言えるでしょう。

まとめ

以上、Excelの代替となり得る表計算ソフトを紹介しました。

実は最近のExcelはクラウドにも対応しており、機能面ではこのエントリで紹介した他の製品の特徴を備えていたりします。しかしLibreOfficeやGoogleスプレッドシートは無料で使えますし、NumbersやForguncyにはExcelにはない魅力があります。

適材適所で表計算ソフトを選べる時代になっているということですね。

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