2030年に約88兆円!?人工知能の拡大する市場規模が意味する未来とは?

2017年2月22日 (2017年3月23日最終更新)
2030年に約88兆円!?人工知能の拡大する市場規模が意味する未来とは?
目次
  1. 2030年に約88兆円!人工知能の市場規模を徹底解説
  2. 2030年には 87兆 9600億円
  3. 2015年時点での市場規模と成長予測
  4. 2017年に注目されている人工知能アプリ
  5. 私達への恩恵
  6. まとめ

昨年から政界や経済界、教育界を賑わしている人口知能。今回は、今後拡大する人工知能の市場予測を元に、理解を深め、成長トレンドに相乗りできるヒントを探ってみたいと思います。

2030年に約88兆円!人工知能の市場規模を徹底解説

2030年には 87兆 9600億円

img : My Sinchew

87兆 9600億円、これは世界 4大会計事務所の一つ EY が2015年に発表した、2030年世界全体の人工知能市場の予測規模になります。

87兆という数字はイメージしにくいかと思います。

例えていうなら、

  • 日本の予算(一般会計 97兆円)よりちょっと少ないぐらい
  • 東京オリンピック2020 3回分
  • マレーシアやオランダの GDP なみ
  • 日本の自動車市場全体の 1.5倍
になります。スゴイですよね。もう少し詳しく、この数字の中身を見ていきたいと思います。


2015年時点での市場規模と成長予測

EY レポート では、2015年時点と2020年、2030年のポイントに分けて人工知能の市場予測が示されています。

image

Data/EY Institute/人工知能が経営にもたらす「創造」と「破壊」

この中でも特に成長率の高い産業は、「運輸」「卸・小売」「製造」になります。業種別に、どんな風に人工知能が活躍する予定なのか、詳しく EY レポートを見てみます。

運輸
  • トラックの自動運転化
  • タクシーの自動配車・自動運転化  → 公共交通機関並みの低料金に
卸・小売
  • 顧客の顔認証でパーソナルデータに基づいた広告提供や顔パス決済など
製造
  • ロボット制御セットアップの簡素化(ティーチングの軽減)
土木・建設
  • 建設機械の自動オペレーション化(がれき撤去も)
金融
  • アルゴリズム・トレード(超高速取引)
  • 個人の信用度推計機能による賃借の拡大
生活
  • コールセンターの自動化
  • 職業紹介、清掃、警備などのロボティクス化にあわせて
広告
  • アド・テクノロジー分野
情報
  • SNS の監視システム
  • サイバー攻撃の防御システムとして
電気・ガス
  • HEMS を使ったデマンド戦略として
医療
  • 遺伝子解析や新薬開発に → 数千万件の論文を読み解き、候補化学物質の選出
  • 画像診断システムや医療助言アプリ
  • 手術支援ロボット
エンタメ
  • 旅行業においては、添乗員の代わり
  • イベントでは来客監視など
教育
  • 授業のサポートシステム進路アドバイザーとして

今後 2030年にかけて決まった処理をこなすタスク的な業務は、人工知能のサポートによって、どんどん機械に置き換わっていくと予想されています。その反面、機械化による低コスト実現で、今より安くサービスを利用できたり、人手不足問題から解消されるメリットも考えられます。

また人工知能の延長線には、人間の脳があり、人工知能の研究を深めることで、アルツハイマーや先天性障害などの難病解決に一役買うのでは? と期待される声もあります。

ただし、世界的な人工知能のニーズとしては、グローバルな企業間競争を勝ち残っていく意味が強うように思います。参考までに、世界全体の成長率と AIの成長率を以下に示します。

対GDP比の伸び率は、すごいですね。

2015 2020 2030
世界全体のGDP(Billon Dollars) 68,077 81,452 111,074
AI市場(Billon Dollars) 32.5 200.3 770
AI/World GDP 0.05% 0.25% 0.69%
AIシェア拡大率 515% 1452%

image
image

Google Sheat


2017年に注目されている人工知能アプリ

Microsoft の Cortana や Mac の Siri、Google の Assistant など定番の人工知能 App 以外をピックアップしてみます。

img : Facebook/SwiftKey

ここがスゴイ!

  • Facebook や Twitter、Gmail など からも入力パターンを学習
  • 世界初のニューラルネットワーク(人間の脳モデル)を採用したキーボード

こちらはスマホの文字入力を手伝ってくれる素晴らしい人工知能アプリになります。 私、インストールしました。

開発言語/Clojure(Android)

Olay Skin Advisor

ここがスゴイ

  • 化粧品売り場でスキンケア・アドバイスを受けている感じ
  • 肌年齢が分かる

こちらは、独自のディープラーニング・システムを使って、スキンケアのアドバイスや肌年齢を教えてくれるアプリになります。

(注)英語、モバイル専用


私達への恩恵

いつの時代も新しいテクノロジーが誕生すると、国益を求めて様々な政策が講じられます。 これが市場拡大に伴う、私達への恩恵の一つと考えられます。

まず前提として、2016年5月に 科学技術イノベーション総合戦略2016 が閣議決定されて、2020年までに内閣府や総務省、文部科学省、経済産業省などが AI を活かした産業を創出することが明記されました。

これに伴って今後様々な政策(補助金など)が期待されます。また既にいくつかの事業所では、AI や IT 事業に対する補助金制度を行っています。

  • 革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金 AIやロボット、IoTの導入 上限 3000万(2/3補助)
  • IT導入補助金 IT ツールの導入 上限 100万(2/3補助)
  • 札幌市/IT 導入助成金 IT ツールの導入など 上限 200万(1/2補助) 企業誘致 開設 800万 人件費 1200万(2年分) 各上限額 など
  • 研究開発減税研究開発費の 6~14%を法人税額から差し引く

まとめ

87兆9600億円、スゴイ数字ですが、新しい技術をどう活かすかは、スマホ同様に、各個人にかかっていると思います。

とりあえず私は、SwiftKey を使って、入力の時短を実現し、捻出できた時間を アプリ開発の妄想 に充てたいと思います。

thumbnail : flickr/Japanexperterna.se

オシママサラ
オシママサラ
ライター 大手ボイラーメーカーに7年間営業職として勤務した後、2011年に早期リタイア。その後、インド南部への旅でこれからは IT だ✌と一眼発起。雑食的にプログラミング、Webサービス、IoT、FinTechなど学習中。2014年より仮想通貨の情報サイト【やさしくはじめる仮想通貨】を運営中。妻と子の3人暮らし。情報ソースは、日本語圏と英語圏。Ubuntuユーザー。

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