- 更新日: 2021年11月26日
- 公開日: 2018年10月23日
独学でプログラミングは学習できるのか?よくつまづくポイントと効果的な学習方法をまとめてみた
プログラミングを独学で学ぶか、スクールに通うのか。 ネットメディアを読む限りは、独学でもいけそうな雰囲気です。 しかし、あなたが初心者なのか?それとも経験者なのか? それにより、どうやって独学で習得していくかは変わってくるでしょう。
今回は独学でプラグラミングを学習する場合、つまづきやすいポイントと効果的な学習方法を紹介します。
独学でプログラミングは学習できるのか?よくつまづくポイントと効果的な学習方法をまとめてみた
プログラミング独学かスクールに通うのか?
プログラミングは、schooといったコンテンツメディアや ブログ、本など、独学で学べる環境が整いはじめています。
しかし、初心者の場合、ネットで調べられるとわかっていても、 「それで、わかるんだろうか?」 「何時間も検索して・・・、それって効率はいいんだろうか?」 「わからないことがわからない状態なので、何につまづいているかを知りたい時、独学っていい方法?」 と、不安を感じると思います。
2018年1月から「教育給付金」が拡充されています。 これらを使いスクールに通いながら学ぶ方法であれば、独学で習得する不安は解消されます。
独学ができるのは、すでに専門学校や大学で学び基礎がある人向きです。 初めての方や、不安が多い方は独学をしながらスクールを補助的に活用する方が向いています。
プログラミング独学でつまづくポイント
独学でプログラミングを学ぶとつまづきやすいのは、次の5つです。
- SNS等メッセージベースのコミュニケーションに限界を感じる
- プログラミングに詳しい友達も、質問したいタイミングで手が空いているとは限らない
- 作りたいもの、必要な言語など方向性がわからない
- モチベーションが下がりやすい
- 良質なエンジニアコミュニティーから情報が得にくい
SNS等メッセージベースのコミュニケーションに限界を感じる
プログラミングを独学で学ぶ際、友だちからメールやSNSでわからないことを教わるという方法を取る人が多いでしょう。 しかし、テキストベースのコミュニケーションは対面コミュニケーションに比べると 表情や声のトーン、言葉のニュアンスなど情報量が少なく、 わからないことが明確な場合は適切ですが、 わからないことがわからない質問をするには不向きです。
- プログラミング初心者で、独学を始めたばかり
- プログラミング初心者で、独学で始めたが限界を感じている
このどちらかの場合は、スクールで学ぶ方へ切り替えることをお勧めします。 なぜなら、悩む時間がもったいないからです。
プログラミングに詳しい友達も、質問したいタイミングで手が空いているとは限らない
学び始めは、友だちに聞きながらで順調に行くことが多いようですが、 順調に習得し、理解が加速しだしている時、 必ずしも友だちのプログラマーが時間があるとは限りません。
こうした場合、旬のタイミングを待つより、スクールへ通うほうがいいでしょう。 理由は、モチベーションが高まっている時期を活かす方が賢明だからです。
作りたいもの、必要な言語など方向性がわからない
漠然とした目的から興味を持った場合、「プログラミングで何をしたいか?」という方向性に悩むことになります。
プログラミング言語は、毎年旬のものがあり入れ替わります。
プロジェクト(案件)を例にすると、クラウドをはじめとした潮目のサービスやレガシーと言われるオンプレミスサーバーのシステム運用など様々です。
システム構築の基本的な環境が変わるため、言語はこうした変化に伴い10年ほど安定して稼げるものもあれば、数年で新しい言語へ進化するものがあります。 自分自身が対応できるスピードはどれか? ライフイベントやライフスタイルに合う言語はどれか? 興味関心を強く持てるものはなにか?
いざ取り組み始めて「向いているのか?」と不安を抱えるより、予め客観的な意見やアドバイスを専門性や旬の情報を持っているスクールに相談し決める方が、効率がいいでしょう。
頑張ったものの、出口(就職先)が無いなんてことも防ぐことができます。
モチベーションが下がりやすい
独学で行う場合、予めマイルストーンを置き(スケジュールを引き)それに向かって取り組むといいのですが、一人では解決が難しいことや淡々とした作業が続くとどうしてもモチベーションが下がりがちになります。
そんな場合は、スクールに通いましょう。 スクールであればわからないことはすぐに講師に聞くことができます。 さらに、友だちや他の人たちに刺激されモチベーションも維持しやすいです。
一人で抱え込むことが、プログラミングを独学で学ぶ最大のつまづきになります。
良質なエンジニアコミュニティーから情報が得にくい
プログラミングを独学で学ぶと、GoogleやGithubなど共有されてオープンなコミュニティに所属することになります。
しかし、プログラミングを初めたばかりの人がこうしたコミュニティの雰囲気や暗黙知を理解することは難しいです。
何がわかっていないのか?という状態で質問をしても、 確認事項が多くなってしまうため、 コミュニティへ質問をしてもストレスを感じてしまいます。
検索エンジンで調べれば、初歩的な疑問は基本的に解決するでしょう。
しかし、その時間が膨大だったり、専門用語が多く一読して理解できるとは限りません。
初心者のうちは、スクールを選ぶといいでしょう。 人から習い、真似をしながら覚えていくことが一番の近道です。
プログラミング独学をするための3つのポイント
学習期間 2ヶ月から半年ほど(スキルや学ぶ言語による)
学習環境 独学の場合 独学で進める時は、自宅ではなくコワーキングスペースなど仕事モードが入る場所で行いましょう。 ローカルなどコワーキングスペースがない場合、作業をする時は腕時計をつけるなどスイッチを切り替えられるようにするといいでしょう。
学習方法 独学の場合 1.作りたいものを決めます。 2.スケジュールを引きます 3.細かく目標を決めます 4.プログラミングを行います 5.完成 わからない場合は、知り合いのエンジニアに聞くか検索エンジンなどで調べましょう。 一般的によく使われるコードは、掲示板などに乗っていることが多いです。
概念など、すぐに理解することが難しいものは「まず、真似てみる」ことをおすすめします。 プログラミングのコードは、ジグゾーパズルやレゴのようなものです。 パーツだけしか知らない時に、全体を理解することはなかなかできません。
こういう場合、「ブラックボックスに入れる」という表現があります。 部屋の片付けなどで、一時的に置いておく保管箱などと同じようなもので、 保管しておき置き場がわかった時に引き出すという頭の整理方法です。
プログラミング独学後のキャリアについて
プログラミングを独学で学んだのちのキャリア形成
- 就転職活動をし、企業に勤める場合
DODAの転職求人倍率によると、
2018年8月の転職市場の概要 ・2018年8月の求人倍率は、2.47倍(前月比+0.22pt/前年同月比+0.06pt)。 ・求人数は前月比101.1%、転職希望者数は前月比92.3%。 ・求人数は前年同月比108.4%、転職希望者数は前年同月比107.0%。 ・求人数は調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新。
出典:"DODA 転職マーケットの”今”を知る! 2018年9月10日発表 転職求人倍率レポート(2018年8月)"
転職をする場合、業界でキャリアを積んでいれば年収アップを目指しましょう。 未経験の場合は現状維持を目標としましょう。
転職先を判断するのは、以下のことを ・家族との時間が取れること ・通勤の負担が減る ・将来も継続して需要がある安心感 ・実力主義のため、経験を積み管理職になれる魅力 ・家族から年収の面で不安を与えないこと など、総合的に生活が豊かになるという軸で判断しましょう。
世代によって、転職成功例のイメージは違います。
特に40代の場合、まだ転職に対して周囲の風当たりが強く、 年収や役職、部下の数などこれまで製造業や金融業界で「よい結果」として判断されている評価軸に縛られてしまいがちです。
もちろん、そういう価値軸があることは確かですが、 ICT業界の場合、製造業や金融業界と違い、 ・少人数でサービスが成り立つこと ・役職等縦割りで運営はせず、フラットであること ・年収はサービスが安定し出すと増えること ・勢いがある会社の場合、ストックオプション等で資産が増えること ・マネジメントだけではなく、一流のエンジニアとして成功することもできること 新しい産業独自の文化があります。
周囲の理想で判断するのではなく、これから先行きやすい人生の方向を選んで欲しいな と思います。
転職先の評判を確認するなら2chも併せて読もう
一般的に、求人サイトには基本的に良い面が掲載されています。 転職先の情報収集の一環として、マイナス面もなるべく拾いに行っておきましょう。 一方、転職後「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないために 「エントリーする会社名 評判」と検索してみましょう。 転職サイトの口コミを一部閲覧できます。 評判のキーワードを「2ch」に変更し、ブラック企業のような情報の有無を確認するのもいいでしょう。 検索ツール対策としてこうしたマイナス情報を検索結果にあげないよう対策を打っている会社もあります。 マイナス情報がない=優良企業 と判断するのは危険です。 検索結果に出なかった場合は、同業他社で表示されているマイナイス情報を面接で確認するといいでしょう。
起業する場合
起業する場合、事前に以下のことを準備しておくといいでしょう。
- 目を通しておくといいサイト
- 読んでおいたほうがいい本
- 登記や情報公開前にリーガルチェック行う
企画段階で、弁護士に相談をしてから情報を公開するようにしましょう。 アイディア段階で法律的に難しいことが事前にわかれば、事業の核をなににするといいのかなど早い段階で方向修正することができます。
- コンテストで実績をつくる
1980年から経済産業省が主催をしているプログラミングコンテストです。
22歳以下なら誰でも応募できます。
このコンテストに限らず、省庁が主催するコンテストで実績を作っておくと補助金申請などで信頼力が高くなります。
スキル別のコンテストを知りたいならこのまとめ記事に目を通しておくといいでしょう。
- アプリ等で実績をつくる
まとめ
プログラミングは、独学で学ぶことができます。 進み方や性格によっては、途中スクールに通い習得力を補強するといいでしょう。
最終的に、ポートフォリオ(実績)が必要です。
そのために、プログラミング仲間をつくり、競い合ったり、協力したりできるようにしておいたほうがいいでしょう。
一人で作る場合は、体調管理やスケジュール管理などに余裕を持たせ取り組むと継続しやすいです。
仕事には困らない職業ですので、取り組むのであれば楽しさや心地よさを重視しながら行うといいですよ。
- この記事を書いた人
- Machiya