- 更新日: 2020年11月18日
- 公開日: 2020年11月13日
【超初心者向け】HTMLを初歩から解説!
「HTMLを勉強しはじめたけれど、何のために書いているのかわからない…」
「WordPressで編集するときに使うHTMLタグの意味を知りたい!」
という方のために、この記事ではHTMLの必要性や役割を、初歩からくわしく解説します。
WordPressなどのWebサービスを使うとき役立つタグも画像で解説していますので、ぜひご覧になってください。
HTMLとは
HTML(Hyper Text Markup Language)は、Webページの文書構造を書くための言語です。
文書の"骨格"と考えればわかりやすいでしょう。
これからHTMLの概要について、ひとつずつ解説していきますね。
なぜHTMLを使うのか
はじめに、なぜWebページをHTMLで書く必要があるか説明します。
[HTMLを使う理由]
- Webページの構造が明確になり、Webブラウザや検索エンジンが解釈しやすくなる
- 文書を相互にリンクでつなげて使える
HTMLのように文書を記述するための言語は、マークアップ言語と呼ばれます。マークアップ言語の目的は文字や画像にタグを使って印を付け、文書の骨組みをはっきりさせることです。
人間が文書を読めば構造を理解できますが、コンピューターは文書構造を解釈できません。そこでコンピューターにも理解できる言葉を使って指示を出す必要があります。
このとき、コンピュータと人間の共通言語として登場するのがマークアップ言語です。
またHTMLの特徴としてリンクで文書をつなげる機能があり、関連した情報を見るのに役立ちます。
もともとHTMLは研究者が論文と資料とをリンクでひもづけ、どのコンピューターからでも閲覧を可能にするために考案されました。
HTMLでは文書のほかに、画像やPDFファイル、メールアドレスなどもリンクできます。
HTMLだけでWebページを作れる?
HTMLだけでもWebページは作れますが、読みにくいページになってしまいます。見た目や使いごこちを整えるためには、さらにCSSやJavaScriptが必要です。
文書をマークアップすればコンピューターにとっては理解しやすくなりますが、それだけでは人間が読みやすいWebページにはなりません。
以下にHTMLとCSS、JavaScriptの役割を一覧にしました。
言語名 | 言語の種類 | 役割 |
---|---|---|
HTML | マークアップ言語 | Webページの構造を記述する |
CSS | スタイルシート言語 | HTMLで書かれた文書の見た目を整える 例)文書全体のレイアウトを揃える、文字に色をつける |
JavaScript | プログラミング言語 | ユーザーの操作に応じてHTMLやCSSを変化させ、動きのあるWebページを作る 例)ポップアップウインドウで注意を引く、画像を次々と表示する |
HTMLという骨組みがなければ、CSSやJavaScriptは使えません。マークアップはCSSやJavaScriptの利用も考慮しておこないます。
HTML5ってなに?
HTML5の"5"はHTMLのバージョンをあらわす数字で、HTML5が最新バージョンです。バージョンによって使えるタグや、タグの書式に少しずつ違いがあります。
[現在使われているHTMLのバージョン]
- HTML5
- XHTML1.0
XMTML1.0からHTML5へのバージョンアップで変わった点は、文書構造の解釈を深めるためのタグや、動画や音声に対応するタグが増えたことです。
現在Webサイトの9割以上※がHTML5でマークアップされており、どのWebブラウザでも表示できます。
新しくWebサイトを作るときには、HTML5でマークアップするのが最良の選択肢です。
※W3Techsによる2020年11月現在のデータになります。
<初歩の初歩>HTMLタグを解説!
それでは、HTMLでよく使うタグについて解説します!
タグの書き方
さまざまなタグについて説明する前に、まずはタグの書き方を見ていきましょう。
文章の段落を指定する"pタグ"を例に解説します。
タグは<>のなかに書いていきます。意味づけしたい内容を開始タグと終了タグではさみマークアップするのが決まりです。終了タグには/(スラッシュ)をつけます。
属性とはタグに追加する情報です。ここではpタグにclassという属性をつけ、CSSで書式などを指定できるようにします。
属性値は属性で指定する値を指し、"(ダブルクォーテーション)で囲みます。上記の例ではCSSで書式を整えるため、固有の名前"sample"を指定しました。
imgタグなど一部のタグには、終了タグが必要ありません。src属性の属性値には、画像のファイル名を指定します。
このように属性値は、属性の種類によって指定する内容に違いがあるのです。
pタグ:段落
文章を段落単位で指定するためのタグがpタグです。
[pタグの書き方]
<p>pタグは段落を指定するタグです。</p>
[ブラウザでの表示]
pタグでマークアップすると、次の段落との間に1行あけて表示されます。
段落の途中で改行したいときはpタグでマークアップされた内容のなかで、brタグ(改行タグ)を使います。
参考記事:HTMLの <p>タグと <br>タグで改行する方法を詳しく解説
hタグ:見出し
hタグは章ごとの見出しをあらわし、レベルによってh1〜h6まで6段階に分かれます。
[hタグの書き方]
<h1>見出し1</h1>
<h2>見出し2</h2>
<h3>見出し3</h3>
<h4>見出し4</h4>
<h5>見出し5</h5>
<h6>見出し6</h6>
[ブラウザでの表示]
h1タグはそのページのテーマを指定するためのタグで、1ページにつき一度しか使えません。
h2〜h6タグは何度でも使えますが、まずはh1タグからはじめて次にh2…というように、上から階層になるよう使うのがルールです。
imgタグ: 画像
画像を表示するときに使うのがimgタグです。
[imgタグの書き方]
<img src="cat.jpg">
[ブラウザでの表示]
単独で使えるため、終了タグは必要ありません。
imgタグを使うときにはsrc属性をつけ、属性値には画像のファイル名を指定します。
aタグ:リンク
他のWebページへ移動するリンク(ハイパーリンク)を作るとき、aタグを使います。
[aタグの書き方]
<a href="http://google.com">Google</a>へのリンク
[ブラウザでの表示]
aタグの利用にはhref属性が必須で、リンク先を属性値に指定します。リンク先の指定パターンは以下のとおりです。
リンク先 | href属性値 |
---|---|
他のWebサイト | URL(http://〜ではじまるもの) |
同じWebサイト内 | htmlファイル名(xxxx.html) |
imgタグをaタグではさむと、画像にリンクをつけることもできます。
リストのタグ(olタグ/ulタグ)
リスト(箇条書き)をマークアップするタグが、olタグとulタグです。
[ol/ulタグの書き方]
<ol>
<li>ファイルをダウンロードする</li>
<li>解凍してフォルダを開く</li>
<li>install.exeを実行する</li>
</ol>
<ul>
<li>Google</li>
<li>Amazon</li>
<li>Microsoft</li>
</ul>
[ブラウザでの表示]
順序付きリスト(数字つき)にはolタグ、順序なしリスト(箇条書き)にはulタグを使います。
箇条書きにしたい部分を、さらにliタグでマークアップします。
汎用的なタグ(divタグ/spanタグ)
タグのなかにはdivタグやspanタグのように、文書構造に関係しないタグもあります。用途はコンテンツを入れるための入れ物(コンテナ)です。
タグ名 | 役割 |
---|---|
div | コンテンツを分割するためのタグ。 他のコンテンツどうしをまとめたり、CSSで高さや幅、マージンを付けて画面をレイアウトしたりする。 |
span | 行内の一部分に指定するためのタグ。 CSSで書式(文字の大きさや太さ、背景色など)を指定するために使う。 |
どちらのタグもclass属性を追加するとCSSを使えるようになり、Webページの見た目を調整するために活躍します。
\一流デザイナーのスキルが身に付く/
まとめ
HTMLの概要と、初歩的なタグについて解説してきました。
仕事でホームページを作成する機会がなくても、趣味でWordPressやカラーミーショップといったWebサービスを使うときにHTMLが役立ちます。
Webサーバーがなくても、テキストエディターとWebブラウザがあればHTMLを書く練習はできます。テキストエディターには有料の製品もありますが、基本的には無料のエディターで十分です。
演習に役立つ初心者向けの記事をご紹介しますので、参考になさってください。
参考記事1:HTML5とは?初心者向けに特徴や書き方もあわせて解説!
参考記事2:初心者向け!HTMLの特徴とすぐ使えるコード7選
HTMLに慣れてWebサイトの構築に興味がわいたら、CodeCampでWebデザインを学んでみませんか?
CSSやJavaScriptなどのフロントエンド技術と合わせ、マンツーマンでしっかり習得できます。
無料体験レッスンをおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
- この記事を書いた人
- 鳥飼千愛