- 更新日: 2017年04月05日
- 公開日: 2016年02月09日
《初心者必見》PHP とは?簡単な文法までマルッと解説!
世界的人気のプログラミング言語 PHP。 これからプログラマーデビューしようとしている方や web デザイナーにとっても、必須のプログラミング知識になります。 ザックリと PHP の世界をのぞいてみませんか?
PHP とは?プログラマーデビューしたい方へ
PHP とは
PHPは、サーバーで実行されるプログラミング言語のひとつになり、2015年のプログラミング言語シェアで第8位にランクインしています(CodeEvalより)。 1995 年にオープンソース形式で公開されて以降、多くの web アプリケーション開発現場で利用され、世界で通用するプログラミング言語のひとつとなっています。特に地球上の 26 % 近くの web サイトに使われている WordPress も PHP で動いており、その結果 PHP プログラマーに対する需要も高く推移しています。
PHP の歴史
1994年にカナダ人のラスマス・ラードフさんが、自身の 経歴書 サイトのアクセス履歴を調べようと C 言語の中に CGI プログラムを混在させたことが、PHP 開発のきっかけと言われています。そして彼が独自に開発したプログラミング言語 PHPは、個人のホームページがきっかけとなったことから「Personal Home Page」と名付けられ、 頭文字をとって PHP と呼ばれるようになりました。 1995 年に初めて PHP がリリースされてからは、PHP グループによって PHP の管理・運営・メンテナンスが行われています。セキュリティ面などからプログラムは度々更新されており、直近では 2015 年11 月に更新が行われています。
PHP で身近にある例
ユーザー登録やコメント、写真などの投稿
インターネットを利用したことのある方なら誰でもユーザー登録やネット注文を行ったことがあると思います。Web サイトでの入力フォームから登録完了メール、ログインやアカウント管理などの環境構築もPHP で実行できます(データーベース環境含む)。
Web ページの分割管理・編集
PHP を使うことによって、1つの HTML ファイルをヘッダー部・ボディ部・サイドバー部、メニュー部、フッター部などに分けて、各部分ごとに編集ができるようになります。 例えば 50ページに及ぶ web サイトのサイドバー・コンテンツの変更も1回のサイドバー編集で 50ページすべてのサイドバーが変更されます。これによって Web 管理のメンテナンス業務を飛躍的に向上させています。
API の活用
アマゾンや Google など多くのサイトからAPI(Application Programming Interface)が公開されています。PHP を使って API を利用することができます。
PHP のメリット・デメリット
メリット
- 文法が比較的容易でプログラミング初心者でも扱いやすい
- HTML 埋め込み可能
- PHP の利用者が多く、充実したコミュニティー環境
- 充実したライブラリー環境 300以上
- 初期の環境設定が比較的簡単で、スピーディーに開発を始められる
- PHP 対応のレンタルサーバーが多く、サーバーのコストダウンにも
- プログラムの実行スピードが速い
デメリット
- 間違った使い方によるセキュリティー・リスク
- Web アプリ開発に特化している
- コード・エラー時に、画面が真っ白になることも
PHP の書き方
PHP は、<!--?php に始まって ?--><?php で始まって ?> で終わります。 コードファイルを保存する場合は .php となります。例)demo.php 表示させる文字のはじめと終わりにはシングルフォートで囲み、処理の終了は ; を文末に加えます。 基本的な PHP の書き方は以上で、これに関数や配列、変数や HTML などが加わってプログラムが構築されていきます。 参考/ゼロから始めるPHP講座 文字の表示方法
PHP の基本構文
PHP の多くの構文は、C や Java、Perl などから借用されていて、動的な webページの表示に一役買っています。 以下に基本的な構文のいくつかご紹介します。文の説明として簡単なコメントをつけました。またファイル名をクリックすることで動作を確認することができますのでご確認ください。
if 文
入力される情報を元に、もしこうだったらこう出力する、という構文になります。PHP の中でもコアな構文になります。 If を使った例/現在時刻によって表示されるコメントが変わる sample-php-if.php
<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
<?php
//date("H")で現在時刻を取得
$t = date("H");
//もし20時になっていなければ
if ($t < "20") {
print "よい一日を!";
//20時を過ぎていれば
} else {
print "おやすみなさい!";
}
?>
</body>
</html>
for 文
繰り返し同じ処理(決まった回数)を行うときに用いられる構文になります。 ブログサイトなどの場合は、「最近の投稿」数を設定する場合などに利用します。 sample-php-for.php
<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
<?php
//xの初期値を0とし、xが5より小さい間、繰り返し1ずつ足していきます
for ($x = 0; $x <= 5; $x++) {
//$xを出力します
print "番号: $x <br>";
}
?>
</body>
</html>
while 文
ある条件を満たすまで繰り返し処理を行うことができ、ループともいわれます。for文 とよく似ていますが、while の場合は条件式を使って繰り返し処理が行われます。 sample-php-while.php
<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
<?php
//xの初期値を1
$x = 1;
//xが5以下であるかどうか確認します(条件式)
while($x <= 5) {
//条件式が正しければxを出力
print "番号: $x <br>";
//xに1が繰り返し足されます
$x++;
}
?>
</body>
</html>
foreach 文
配列や連想配列から値だけを取り出したいときに使う構文になります。 sample-php-foreach.php
<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
<?php
//配列(メニュー)のリストアップ
$areas = array(
'青森県',
'岩手県',
'宮城県',
'秋田県',
'山形県',
'福島県',
);
?>
<form action="#">
行きたい東北エリアは?
<!-- 以下の select、option は HTML の option タグ -->
<select name="area">
<?php
// リストアップの都道府県の配列をループします
foreach ($areas as $key => $area) {
?>
<option value="<?php print $key; ?>"><?php print $area;?></option>
<?php
}
?>
</select>
</form>
</body>
</html>
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く/
まとめ
いかがでしたでしょうか?もっと PHP について知りたくなった方は、当ブログで公開している PHP レッスンや PHP の学習サイトが参考になると思います。PHP まだの方、とりあえず php ファイルを一つ作成してみませんか?
- この記事を書いた人
- オシママサラ