ゼロから始めるIllustrato講座Vol.27 レイヤー レイヤーの基本概念
レイヤー とは、透明のフィルムのようなものです。重ね合わせて、さまざまなアートワークをつくります。また、レイヤーを分けることで、表示・非表示やロックなどの操作ができ、オブジェクトの数が多いレイアウトを効率良く行うことができます。
[レイヤー]パネルの基本操作
レイヤーを管理しているのが[レイヤー]パネルです。上のレイヤーほど前面にきます。レイヤーをドラッグすると、順序を変えることができます。
mapの作成
下絵をトレースしてmapを作成しましょう。レイヤー名は、管理しやすい名前にし、効率良く作業しましょう。
下絵の配置
①新規ドキュメントを作成後、[レイヤー]パネルには、[レイヤー1]が1つあります。
②[ファイル]メニュー →[配置] を選択し、[配置]ダイアログを表示して、下絵画像を選択します。[テンプレート] にチェックを入れると、画像を下絵として取り込めます。
下絵ではなく、通常の写真画像を配置したい場合は、[テンプレート]のチェックを外します。
③下絵が配置されると、[レイヤー]パネルの最下部に、[テンプレートレイヤー] ができます。[テンプレートレイヤー]は、下絵画像を配置した特殊なレイヤーで、動かないようにロックがかかった状態になっています。配置した下絵画像は、半透明で配置され、トレースしやすくなっています。[テンプレートレイヤー]より上にレイヤーを追加し、オブジェクトを描画していきます。
レイヤーの作成
①[レイヤー1]の名前を変更します。名前の上をダブルクリックすると、編集モードになります。return(WindowsはEnter) を押して、確定します。
②option(WindowsはAlt) を押しながら、[レイヤー]パネル下部の[新規レイヤーを作成] をクリックすると、[レイヤーオプション]ダイアログが表示されます。レイヤー名をつけて、レイヤーを作成します。
③同様にして、レイヤーを追加します。
レイヤーを分けて、オブジェクトを描画する
作成したレイヤーを選択し、オブジェクトを描画しましょう。今回の目的地は「トリッカー渋谷店」というショップです。配色やアレンジは自由ですが、「目的地にたどり着きやすい地図」を意識して作成しましょう。
[道路]レイヤー
道路は、線を組み合わせてつくります。
道幅は[線]パネルの[線幅]で調整します。
道路が交差する箇所は、重ねて描きます。
完成したら、全ての線を選択し、[オブジェクト]メニュー →[パス] →[パスのアウトライン] を選択し、線情報をなくした後に、[パスファインダー]パネルの形状モードの[合体]を適用すると、すべての道路がつながります。
Point
パスのアウトラインパスのアウトライン とは、線の情報をなくす ことです。アウトライン後は、[線]パネルを使った線の設定ができなくなりますので、注意しましょう。パスのアウトラインにより、線の情報をなくすメリットは、パスファインダーの機能が使えることや、拡大・縮小に伴う線のトラブルを防ぐことです。パスのアウトラインが、線の情報をなくす機能であるのに対し、テキストの情報をなくす機能が、テキストのアウトライン化です。
[線路]レイヤー
[アピアランス]パネルを使って、線路をつくります。
[目印]レイヤー
基本図形とテキストオブジェクトを組み合わせてつくります。
すべてのレイヤーを表示すると、以下のようになります。
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