CodeCampの教務担当として働く社員の森山。受講生に質が高いプログラミングレッスンを届けるために、講師の採用選考やカリキュラム開発を担い、CodeCampの教育を中心で支えています。
CodeCampでの講師IDは7番。サービスの創業期から、カリスマ講師として多くの受講生にプログラミングを教えてきました。今回は、CodeCampで活躍する講師陣の魅力を、長くサービスに関わり続けている森山が語ります。
偶然が重なり、プログラミングが仕事になった
——まずはじめに、これまでの経歴を教えてください。
僕がプログラミングに初めて出会ったのは23歳のときです。
それまでは学校を中退してさまざまな仕事を経験していたのですが、兄の紹介で偶然プログラミングに出会い、仕事にすることになりました。
もちろんプログラミング経験はないし、そもそもWordやExcelの存在すら知りませんでした。最初のうちは先輩のコーヒーを買いに行くような下っ端の立場として、なんとか雇ってもらっていました。
プログラマーに対する事前知識を全く持たずに就職したので、当時の僕はエンジニアといえばマニアックな知識を持っているオタクな人たちだと思っていたんです(笑)
ただ、あるときたまたま懸賞でPCが当たって(当時はPCも今と比べて高価でした)。せっかく手元にいい環境があるのだからと思って独学で勉強を初めてみると、プログラミングが楽しいとはじめて気がついたんですよね。
当時はスクリーンセーバーをつくったり、ジョークアプリをつくって、遊ぶように開発を楽しんでいました。
その後に数社経験し、副業でフリーランスとしてクライアントを抱え始めた時に知ったのが、CodeCampの講師としての仕事でした。
エンジニア同士がつながる交流の場で代表の池田に声をかけてもらったんです。CodeCampの講師は現在500名ほど登録があるのですが、僕の講師IDは7番。今となっては、ほぼ最古参になりました。
プログラミング教育を通じて、人の幸せをつくりたい
——いま担当しているお仕事の内容を教えてください。
今はコードキャンプの社員として教務チームに所属しています。講師採用や企業研修の運営企画、カリキュラム開発などに携わっています。
——CodeCampの講師を経て、社員として働き始めたきっかけは?
もともと、講師だった頃から受講生からの評判や指導実績を高く評価していただいていて「入社しないか」とお誘いをいただいていました。
しかし、その当時は前職でも社内のエンジニア育成プロジェクトを任されており、途中で投げ出すわけにも行かず入社を見送りました。
前職のプロジェクトは、入社直後からやらせてほしいと訴えていて、ようやく実現したものでした。
当時から、誰かにスキルを伝えることに対してとてもやりがいを感じていました。
ところが、社長の判断でプロジェクトが軌道に乗る前に打ち切りになってしまったんです。
打ち切りになったとはいえ、0からを教材作り採用面談も実施していたので、このプロジェクトを通じて未経験だった方がエンジニアとして現場に出た時には、表現しようのない感動をエンジニアになった方々と一緒に噛み締めたのを今でも覚えています。
この感動をもっと多くの人に届けたい、多くの人と感動を分かち合いたいと思いCodeCampへの入社を決めました。
——講師を務めている時に、意識していることはどんなことすか?
プログラミングを使って、実現したいアイデアをどう叶えるかに視点を当てて教えるようにしています。
多くの人は、「プログラミングを習得したい」と思って講座の受講をスタートしますが、プログラミングはあくまでもアイデアを実現するための手段でしかありません。
CodeCampでプログラミングを学んでいる方は、必ずしもエンジニアを目指している方ばかりではなかったりします。
たとえば、「会社でWebサイトを制作することになった」とか、「企画職でプログラマーとのコミュニケーションをより円滑にしたい」、「自分でつくりたいアプリやwebサービスがある」などプログラミングを学習する目的は人それぞれです。
受講生はいろいろな目的を持ってプログラミングを学びに来ているので、ニーズに合った内容を伝え、スキルを習得してもらう必要があります。
例えば、企画職の人であればレッスンの息抜きにGoogle Analyticsの見方をレクチャーしたり、エンジニア志望の人であれば、私が普段参考にしている技術サイトの紹介などをすると、目をキラキラさせて興味を示してくれます。
このように、人それぞれの目的に合わせたレッスンを展開することで、モチベーションを維持しながら受講することができ、結果的に理解度がぐっと上がると感じています。
あとは、レッスンのなかでわからないことが出てきても、すぐに回答を教えるのではなく自分の力で回答を導くための方法を教えることを心がけています。回答そのものを教えてしまうと、CodeCampを卒業した後に困ってしまうためです。
あとは受講者がエンジニア志望だろうとなかろうと、自分が初めてプログラミングを楽しいと感じた時のように、受講生にも「プログラミングは楽しい!」と感じてもらえるように誘導することを心がけています。
受講者が楽しく学習し続けるという意味では、講師業はある種エンターテイナーであるべきと考えています。
教育熱心、経験豊富な講師がそろっている
——CodeCampの講師陣を支えるに当たり、意識していることはなんですか?
講師一人ひとりの個性を大切にしてもらうことです。
当然、CodeCampの講師としてレッスンを行う際にはCodeCampとしての指導方針が存在します。しかし、部分的には講師に任せて、講師毎の色合いや持ち味を出してもらうようにしています。
CodeCampでは、講師は実務経験が豊富な方のみ採用しています。さまざまなバックグラウンドを持った講師がいるからこそ、受講者がいろんな角度からプログラミングを学べるようになっているんです。
また、僕自身が講師だったからこそCodeCampの講師の方々にはやりがいや、喜びを感じてもらえるように振る舞いたいと考えています。
CodeCampというサービスと講師、そして受講者のそれぞれの立場に立ってより良いサービスづくりができる今のポジションにとてもやりがいを感じています。
——CodeCampの講師を採用する際にどのような基準を設けていますか?
講師の採用を行う際に一番大切にしていることは、普段使っている用語やエンジニアにしか通じない言い回しをすることなくレッスンができる人を採用することです。
講師面談では、「良いエンジニア=良い講師」ではないということを念頭に採用をしています。
いくらスキルが高くても、そのスキルを初学者の方々に伝えられないようでは講師は勤まりません。普段使っている専門用語などをわかりやすく噛み砕いて説明できる講師採用を心がけています。
このようにわかりやすい説明ができる講師を採用するために、面談の際には必ず全員に「模擬レッスン」を行なってもらっています。
この模擬レッスンでは、教え方の丁寧さや講師として相応しいコミュニケーション能力の持ち主かどうかを判断しています。
現在、CodeCampの講師に応募して採用される率は10%程度です。厳しい選考を通過して活躍している講師陣なので、とても教育熱心で前向きな人たちが集まっていると感じます。
——CodeCampでのやりがいはどのようなものがありますか?
大きく2つあります。
まず一つめは、講師が働きやすい環境を構築していくことです。
CodeCampの講師は、みんな積極的に指導ノウハウを得ようとしたり、講師の働きやすさについて意見を出してくれる方々です。
このような、講師の声を積極的に取り入れて「もっとCodeCampで働きたい」と感じてもらえるような環境をより整備していきたいです。
もう一つは、受講生の「学びたい」という気持ちに答えることです。
以前、中学生の親御さんから「うちの子が文化祭で発表するゲームをつくりたいんです」と相談を受けたことがありました。
ただ、現時点のサービスにはこの想いに応える受け皿はなく、期待に答えることが難しいものでした。
しかし、せっかくプログラミングに興味を持った中学生が学びたいと言っているお子さんの想いに応えたいと思い、親御さんと色々と話をさせていただき、弊社としてもトライアルであることをご理解頂いた上で、お子さん向けのカリキュラムを作成しました。
その結果、無事に文化祭で発表でき大成功だった旨の一報がつい先日届きました。
この時は、思わずガッツポーズでした笑
このように受講生の「学びたい」という声に耳を傾け、その想いに応える環境があることがすごく嬉しいですね。
——最後に、今後の夢や展望を教えてください。
「プログラミングは楽しい」ということをもっと多くの人に届けていきたいですね。どんなことでもそうですが、「学び始め」の時期がもっとも大変で体力と精神力を使います。
「プログラミングを学び始めたけど挫折してしまった」という人を減らすため、そして一度挫折してしまった人の再チャレンジに、CodeCampがプログラミング学習を始める人を最大限サポートできるような存在になりたいです。
また、今後は「お金を払ってプログラミングを学ぶ」だけではなく「お金を稼ぎながらプログラミングが学べる環境」を整えていくことに挑戦していきたいと考えています。
【お知らせ】CodeCampでは講師を募集しています
プログラミング/Webデザインの講師として働きたい方はこちらからご応募ください!
https://codecamp.jp/lecture_offer