作って学ぶRuby on Rails Vol.13 CRUDを学ぼう!その1


作って学ぶRuby on Rails Vol.13 CRUDを学ぼう!その1
目次
  1. Modelを利用したCRUD

Modelを利用したCRUD

前項までに、Model・マイグレーションファイルの作成と、データベースにテーブルの作成を行いました。

本項ではModelを利用してCRUDを行います。

CRUDとは

  • C … Create テーブルへのデータ登録を意味します。
  • R … Read テーブルに登録されているデータを参照することを意味します。
  • U … Update テーブルに登録されたデータを更新することを意味します。
  • D … Delete テーブルに登録されたデータを削除することを意味します。

CRUDを行うにあたって、今回はユーザー登録用のフォームを作成するので、

新しいControllerを作成します。

Ruby on RailsにはScaffoldという機能があり、Model、View、Controller、マイグレーションファイル等を一括で作成する機能もありますが本Ruby on Railsカリキュラムでは、利用しません。

Controllerを作成する際は下記のコマンドを実行して下さい。

$ rails generate controller users index

indexというActionを持つ UsersControllerを作成するという意味になります。

Controllerを作成する場合の命名

Ruby on Railsでは1つのModelを扱うために1つのControllerを作成する場合が多いのですが、その場合はModel名を複数形にしたものをController名にすることが多いです。

Modelに関わらないControllerを作成する場合は上記の通りではありません。

命名規約ではありませんが、Ruby on Railsらしい開発を行うのであれば意識しましょう。 Ruby_on_Rails_crud1-1

app/controllers/users_controller.rb

app/views/users/index.html.erb

上記2ファイルが作成されました。

続いて、app/config/routes.rb にルーティングの設定を追記しましょう。

Rails.application.routes.draw do
   root "top#index"
   get  "top/profile"
   get  "users/index"
end

ルーティングの設定が完了した後にサーバーを再起動して、ブラウザで確認してみましょう。URLは下記です。

http://xxxxx.c9users.io:8080/users/index

※xxxxxはそれぞれの環境ごとに異なります Ruby_on_Rails_crud1-2

ブラウザで画面が確認できれば、問題なくControllerが作成されています。

続いて、作成したControllerのActionを追加していきます。

app/controllers/users_controller.rb を開いて下さい。

現状だと indexというActionのみ記述されていますが、UsersControllerに対して下記のActionを追加します。

  • show … データを閲覧する画面を表示するためのAction
  • new … データを作成する画面を表示するためのAction
  • edit … データを更新する画面を表示するためのAction
  • create … データを作成するためのAction
  • update … データを更新するためのAction
  • destroy … データを削除するためのAction

これらのActionを呼び出すことで、データの登録や更新・削除を行うように実装していきます。

Actionのみの作成なので下記のようになります。

class UsersController < ApplicationController
   \# 初期表示
   def index
   end
   \# データを閲覧する画面を表示するためのAction
   def show
   end
   \# データを作成する画面を表示するためのAction
   def new
   end
   \# データを更新する画面を表示するためのAction
   def edit
   end
   \# データを作成するためのAction
   def create
   end
   \# データを更新するためのAction
   def update
   end
   \# データを削除するためのAction
   def destroy
   end
 end

続いて、各Actionに対するViewを作成します。

app/views/users の配下に以下の3つのファイルを作成して下さい。

  • show.html.erb
  • new.html.erb
  • edit.html.erb

※ create、update、destroyは、画面表示用のActionではないためViewは作成不要です。

Ruby_on_Rails_crud1-3

全てViewが作成できたら、config/routes.rbを修正します。

下の図が現状のroutes.rbです

Ruby_on_Rails_crud1-4

get “users/index” と記述している箇所を下記のように修正します。

resources :users

get でもpostでもなく、resourcesと記述します。また、usersは文字列ではなくシンボルで記述します。

Rails.application.routes.draw do
   root "top#index"
   get  "top/profile"
   resources  :users
end

上記コードのように記述することで、UsersControllerのshow、new、edit、create、update、destroyそれぞれのActionに対応するルーティングを一括で設定することができます。

ブラウザで一度確認してみましょう。URLは下記になります。

  • http://xxxxx.c9users.io:8080/users/show
  • http://xxxxx.c9users.io:8080/users/new
  • http://xxxxx.c9users.io:8080/users/edit

※xxxxxの部分はそれぞれの環境により異なります。

HTMLの内容は記述していないので、それぞれのURLで画面を表示できれば正しくルーティングの設定を行うことができています。

エラーが表示される場合は、ルーティングやAction名、Viewのファイル名等に間違いがあるかもしれないので、再度確認して下さい。

ブラウザでの確認を済ませたら、次はユーザー登録用のフォームを作成していきます。

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