- 更新日: 2019年10月03日
- 公開日: 2017年11月08日
独学でモバイルアプリ開発を学び収入を得るために知っておきたいこと
頭に描いたアイデアをモバイルアプリという形にして、世界中の人に楽しんでもらいたい、役立ててもらいたい。そんな思いを抱いたことはありませんか?
アプリは年々増え、App storeで公開されているアプリは220万個を超えており、特に参入障壁の低いAndroidアプリは、Google Playで約330万個公開されています(*)。
(*)参考 statistaおよび米Apple社2017年度第1四半期業績発表時のティム・クックCEOの発言より
今盛り上がりを見せているモバイルアプリ開発。もし作りたいモバイルアプリがあるのなら、技術を習得してみてはいかがでしょうか?
モバイルアプリについて学習を始める前に、知っておきたいことと関連記事をまとめてみました。
モバイルアプリ開発とは
iPhoneやAndroidといったモバイルアプリ(モバイル・アプリケーション)の一連の開発を指します。
「アプリ開発」というとPCも含めたアプリケーション・ソフトウェア開発全般を指しますが、文脈によってはモバイルアプリのことを指す場合もあります。
開発に必要なもの
モバイルアプリといっても、AndroidとiPhoneでは必要な開発環境や費用が異なります。
Android
- 公式の統合開発環境:Android Studio
- 開発用PCのOS:Windows、macOS、Linux
- 開発言語:Java
- 費用:Google Play デベロッパー アカウント登録費用$25.00(初回のみ)
Google社は公式の統合開発環境(*)、Android Studioを無償で提供しています。推奨OSはWindows、macOS、Linuxとなっています。
開発言語はモバイルアプリだけでなく、Web開発やシステム開発など様々な分野で活用されているプログラミング言語であるJavaです。
公開する際は、Google Play デベロッパー アカウントリリース用登録費用(一度のみ)を支払う必要があります。
Androidアプリ開発の流れを知りたい方はこちら→ Android アプリ開発の流れがわかる公開までの 6 ステップ
(*)統合開発環境
エディタやコンパイラ、デバッガやその他の支援ツールなど、ソフトウェア開発で用いられるツールを集めた開発環境のこと
iPhone
- 公式の統合開発環境:XCode
- 開発用PCのOS:macOS
- 開発言語:Swift、(Objective-C)
- 費用:Apple Developer Program登録費用 11,800 円(年間)
Apple社は公式の統合開発環境として、macOS上で動作するXCodeを提供しています。従って開発用のPCのOSはmacOSのみということになります。
プログラミング言語はApple社が開発したSwiftです。以前はObjective-Cが使われていましたが、今はSwiftが推奨言語となっています。
iPhoneアプリ開発の流れを知りたい方はこちら→「たった1日で」初心者向け0からのiPhoneアプリ開発入門
アプリ開発ツール
アプリの開発ツールには、プログラミング未経験者が直感的に操作するものから、ある程度ITの知識を持った経験者が本格的なアプリ開発を行うためのツールまでさまざまなものがあります。
下記アプリも含め、詳しく知りたい方はこちら→【初心者でも!】簡単にスマホアプリが開発できるツール8選
※ただしツールは手軽である反面、ユーザーの利用状況によって終了するリスクがあることは頭に入れておきましょう。
Buildy
画像出典:Buildy
直感的にお好みのレイアウトや色などをクリックするだけで数分でサイトとアプリが作れます。
基本機能は無料、より多くの機能を使いたい場合は有料プラン、企業向けにはエンタープライズプランがあります。
JointApps
画像出典: JointApps
IT関連の人材を育成するスクールなどの教育機関を運営するデジタルハリウッド株式会社が提供するアプリです。 プログラムが組み込まれたブロックをつなげるだけで、気軽にアプリ作りが体験できます。
IT教育とプログラミング教育への活用を研究されているとのことで、サイトには小学1年生の男の子が作ったアプリが紹介されています。
Monaca
画像出典:Monaca
主にWeb制作・開発を経験したエンジニア向けのツールです。 デザインからアプリ開発、テスト・デバッグ、アプリ配布、利用データ分析まで、アプリ開発のライフサイクルをサポートしています。
料金は個人向けプランと企業向けプランがあり、個人プランでは機能制限付きながら無料のものがあります。
プログラミング学習方法
サイトで学習
インターネット上にはモバイルアプリ開発を目指した学習サイトが多数公開されています。
動画で学習できるサイトや教材を公開しているサイトなど有料・無料問わずさまざまなものがあります。
ドットインストール
画像出典:ドットインストール
3分動画でおなじみの、初心者向けプログラミング学習サイトです。初級レベルの動画の多くは無料。プレミアムサービス(月額980円・税込)では中上級者向けの動画とテキスト、ソースコードを見ることができます。
アプリ開発に関しては、無料では
- Androidアプリ開発入門 (全10回)
- iPhoneアプリ開発入門 (全13回)
プレミアムサービスでは
- Androidでおみくじアプリを作ろう (全8回)
- iOSで姓名診断アプリを作ろう (全12回)
ほか多数の動画が公開されています。まずはここから学習のイメージを掴んでみてはいかがでしょうか。
他のサイトも含めて詳しく知りたい方はこちら→入門者必見!Androidアプリ開発の基礎知識から公開までわかるおすすめサイト集
書籍で学習
モバイルアプリ開発に関する書籍も多数発行されています。すべて無料で済まそうとするよりは、基本となる一冊や、心のハードルを下げてくれる本が手元にあれば安心ですね。
絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門
画像出典:SB Creative
- 価格:2750円+税
- 著者:高橋 京介
- 出版社:SB Creative
「誰一人、絶対に挫折しない」を命題に、とことんこだわって、とにかく丁寧に解説しているという一冊。版を重ね、2017年11月には第6版である「絶対に挫折しないiPhoneアプリ開発「超」入門 増補第6版 【Swift4 & iOS11完全対応】 」が発売される予定です。
Android StudioではじめるAndroidアプリ開発の教科書
画像出典:マイナビBOOKS
- 価格:2750円+税
- 著者:松岡謙治
- 出版社:マイナビBOOKS
Androidのアプリ作りの「基本のきほん」を解説している入門書です。Android Studioのセットアップから、簡単なプログラムの改良、ゲームアプリを作りながらコツとノウハウを学ぶという構成です。
他の書籍についてのまとめはこちら Swiftの学習に必携!オススメ参考書籍5選 Javaの学習におすすめの参考書籍8選
モバイルアプリはどのように収益をあげるのか
アプリで収入を得る主な方法は、下記の通りです。
- 広告収入:アプリに表示される広告を表示し、その広告にユーザーがアクションをすると一定の金額が加算されるタイプの収入
- アプリ内課金:アプリで使える有料のアイテムやコンテンツをユーザーが購入することで得られる収入
- 有料アプリ:アプリ自体の売上
モバイルアプリ自体、流行廃れのスピードが速く、ロングヒットするアプリには断続的に新しいコンテンツの追加や改修が行われています。
モバイルアプリで収入を得たいなら技術だけでなく、そのアプリを収益事業とするための綿密な戦略も必要です。
モバイルアプリ開発者の働き方
最後にモバイルアプリ開発者としての働き方についてです。
アプリ開発会社に就職
IT業界に押し寄せる人材不足の波、モバイルアプリ開発も例外ではありません。スマートフォンの普及、アプリ数の増加に伴って、求人数も多くなっています。また派遣として働く道もあります。
副業として
大企業ならまだしもフリーランスの開発者として個人でアプリ販売を行っても、毎月安定した収入にはなかなか結び付かないケースもあります。 したがってアプリ開発専業とするのではなく、他に仕事を持ちながら、副業としてアプリ開発をする人もいらっしゃいます。小規模な開発なら在宅での作業だけで済むので、社会人にとっては始めやすいのかもしれません。
\Webサイト担当者としてのスキルが身に付く!!/
まとめ - プログラミングを学習するなら、できればメンターがいると良い
以上簡単にまとめてみました。
プログラミングの学習は、もちろん一人で行うことも不可能ではありません。ただ環境構築やたびたび発生する不具合への対応といったように、挫折ポイントともいえる難関が待ち受けています。
できれば経験豊富なエンジニアに学習をサポートしてもらえるといいですね。
オンラインスクールCodeCampでは、ベテランのエンジニアが講師となりマンツーマンのレッスンを行っています。アプリ開発については、iPhoneおよびAndroidで動作するニュースアプリのようなアプリが開発できるスキルが身につく「アプリマスター」コースがあります。無料体験レッスンもありますので、これからの学習に不安を覚えている方は、ぜひ一度おためしください。
- この記事を書いた人
- murase miho