一人ひとりに、最適な学びと挑戦への後押しを【CodeCamp人気講師 #10 足谷先生】


一人ひとりに、最適な学びと挑戦への後押しを【CodeCamp人気講師 #10 足谷先生】

鳥取県でフリーランスエンジニアとして活躍する足谷先生に、東京にあるCodeCampのオフィスにお越しいただきました。

高校の数学教師を経て、31才の時に趣味のプログラミングが仕事になったというユニークなご経歴ながら、未経験者への指導に評価が高い人気講師です!

地方でフリーランスエンジニアとして働くことや、大好きだったプログラミングが趣味から仕事になった経緯、30才を越えてエンジニアを目指す方へのアドバイスなどについてお話し頂きました。

目次
  1. 31才で教師からエンジニアへ転身
  2. 地方でフリーランスエンジニアとして働く
  3. 努力、成長、感謝に触れる仕事
  4. 受講生一人ひとりに最適な学びを
  5. プログラミングは目的ではなく手段
  6. 地方こそITを有効活用するべき
  7. ゴールから逆算して形にする力を

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31才で教師からエンジニアへ転身

ーーまず最初に、足谷先生がエンジニアとして働き始めたきっかけや、フリーランスとしてのご活動について教えてください。

僕は、大学を卒業したら教員になりたいとずっと思っていたので、卒業後は6年間高校で数学を教えていました。ただ、正規の採用枠がなかなか空かなかったので、塾に転職してそこでも教壇に立ち、そこから更にご縁があって31才からエンジニアとして働いています。

プログラミングはそれまで「趣味」としてずっと続けていて、実務としては未経験の状態でエンジニアとして働きはじめました。

もともと、大学で情報システムの勉強をしていたのですが当時はぜんぜん学校の勉強を真面目にしていなくて。笑 Webが流行り始めた頃に独学で勉強してWebサイトをつくったり、旅行の予約ができるようなWebサービスを趣味でつくったりしていました。

独学ではありますが、プログラミングは高校教師をしていた時からずっと大好きで続けていて、いろいろなサイトやサービスをつくってきた実績を評価してもらえてエンジニアとして採用していただきました。

地方でフリーランスエンジニアとして働く

エンジニアとして働き始めた会社で開発の経験を積み、その後に起業をする人に誘われてサービスの立ち上げを手伝ったりしているうちに、今のようなフリーランスとして独立しました。

フリーランス歴は今年で7年目になります。最近メインのお客さんは鳥取にある製造業の会社さんで、もともとAccessで管理していた部品の在庫や販売状況をリアルタイムで追えるシステムを開発して保守運用まで依頼していただいています。

あと、Webサイト制作の案件なども依頼を受けるのですが、自分ではデザインができないので、フリーのデザイナーの方と一緒によく仕事をしています。こういう案件は地元の異業種交流会経由でいただいたりすることも多いですね。

それ以外には、「Web解析士」の資格を取って書籍を執筆したり講演をしていたりしています。資格取得は常に「新しいことを学ぶ」という目標を自分に課すために毎年新しいことにチャレンジしているんです。根が怠け者でほおっておくと勉強しないので。笑

最近取ることができて嬉しかった資格は「ITストラテジスト」ですね。仕事に繋がる資格もありますが、資格取得を通じてできた人脈が仕事に繋がったりしています。

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努力、成長、感謝に触れる仕事

ーーCodeCampで講師として働こうと思われたキッカケや、講師としてのやりがいはなんでしょうか?

実は、CodeCampのことは会社が設立されて間もない頃から知っていて、いつかプログラミングの講師として働いてみたいと思って気にしていました。

もともと、学校の先生になるくらい人に教えるのが好きだったので、開発の仕事が落ち着いてきたタイミングで講師に応募しようと思っていて、去年から空いている時間を使って講師として働き始めました。

教師をやっていたころから、自分が教えている人から「わかった!」と言って喜んでもらえるのが一番うれしいです。喜ぶ姿をみたり、感謝されたり、ありがとうと言われたりすることが一番のやりがいですね。

プログラミングを教えていると、なかなか理解が進んでいかなかった受講生の方が一生懸命コードを書いてきたり、猛勉強してきて次のレッスンでは自分の言葉でしっかり説明できるようになっていることがあって。

しっかり努力して、諦めずに粘り強く取り組んでいる姿勢を見ると、教えているこちらも背筋が伸びます。

パソコンを買うところからスタートして、「何がわからないのかが、わからない」ような状況から、言われたことを素直に吸収したりしっかり自分で復習しながらコードを書いたりして成長していく姿を見られるのはこの仕事の醍醐味だと思います。

受講生一人ひとりに最適な学びを

ーー受講生を指導する際に気をつけていることがあれば教えてください。

教える時に心がけていることは、言葉だけではなく「図やイメージ」で伝えるようにしています。プログラミングの学習では概念的なことを理解する部分で躓く人が多いのでオンラインで、画面を共有して図を書いて解説するようにしていますね。

それぞれがどういう風に繋がっているのか?どんな関係性があるのか?を視覚的に理解できるようになると飲み込みが早くなるので。

CodeCampの良さは個別指導、マンツーマンでレッスンを受けられるところにあると思います。教える側からしてみても、受講生が多くいる状況だと一人ひとりの理解度や苦手なことを全て把握することが難しいですし、生徒の状況によって教えるべき内容や教え方が変わってきます。

マンツーマンで教えることで、自分が向き合っている受講生は何を理解していて、何がわかっていないのか把握した上で教えることができます。そうすると受講生も自分のペースで着実に知識の抜け無く学ぶことができます。

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プログラミングは目的ではなく手段

ーー教えていて成長が早いと感じる受講生の特徴や、プログラミング学習を効果的に進めるためのコツがあれば教えてください。

教えていて成長が早いと感じる受講生の特徴はまず「素直な人」「言われたことをすぐに実践できる人」ですね。

あと、しっかりと復習をして「自分が何を理解していないか」を理解している人、質問が的確なのでレッスンが進むスピードも早いです。

一番は、目的意識をどれくらい持てているかが大切だと思います。○○なサービスをつくりたいとか、エンジニアとして就職したいとか、仕事でこう活かしたいとか。

受講生の方にはよく、プログラミングは手段であって目的ではないと話をしています。例え話として、ユーザーが欲しいのは「火」であって「火の付け方」は気にしていないと。

大切なのは、いま学んでいるプログラミングを活かして相手に何を提供したい(できる)のか?考えることです。

もしプログラミングを学んでエンジニアにならなかったとしても、自分が抱える課題を解決するために「コードを書く」という武器を持っている状態になることができます。

「何をつくればいいかわからない」という人は、今の職場や自分の身の回りの困っている人の課題をプログラミング解決する方法を考えてみたら?と促すようにしています。

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地方こそITを有効活用するべき

ーー地方でエンジニアとして働く中で、感じている問題意識などがあれば教えてください。

地方にいても、これから業種関係なくどんどんITやシステムが重要になってくると感じています。

例えば、地方の名産品はオンラインでどこにでも販売できるようになっていますし、地場の産業もIT化を進めることで人手不足を補うことができます。

でも、地方にはITが分かる人がほとんどいないのが現状です。まだまだアナログな仕事の仕方をしている人ばかりでPCアレルギーのような人もいたりするので。

システムの発注者のリテラシーが低いことを逆手に取って、ちょっとしたことでも高い見積もりを出すなんていうこともあるそうです。もっと地方でもITのリテラシーを持つ人が増えてほしいですね。

今、地方にいてプログラミングを勉強している人も、活躍できる機会がこれからより増えてくると思います。

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ゴールから逆算して形にする力を

ーー最後に、これからエンジニアを目指す方へメッセージをお願いします。

自分がエンジニアとして働き始めたのは31才からなので、30才前後でエンジニアを目指している方からよく相談を受けています。

私の場合は趣味や大好きなことが仕事になったという流れですが、30才を越えてエンジニアを目指している人には「何のために目指しているのか?」と聞くようにしています。

勉強したことをしっかりと身につけてモノにするためには、目的を持つことが大切だとよく話していますね。

カリキュラム通り学習を進めて体系的に理解を深めることも大切なのですが、「こういうことを実現したい」という目的を持って、それを実現するために試行錯誤をするという経験をすること。

エンジニアとして腕を磨くためには、ゴールから逆算して必要なことを学ぶという学び方も必要です。

あとは、将来的にフリーランスを目指したいという方によくお話するのは、「エンジニア以外にも選択肢がある」ということです。

いきなり新しいことに挑戦するのではなく、これまでのキャリアや専門性を活かしながらプログラミングやITのスキルをかけ合わせて、業界の中で自分だけの立ち位置をつくることもできるなんじゃないかと。今の仕事がどんな業界・どんな職種でも、他の人から見れば「専門性」になるはずです。

「今の仕事で不便なことは何か?」と考えてみると、自分がやるべきことが見えてくるのではないでしょうか。


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CodeCampus編集部
この記事を書いた人
CodeCampus編集部
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