ビッグデータの活用法と注意点。例から考えるデータ活用のポイント

ビッグデータの活用法と注意点。例から考えるデータ活用のポイント
目次
  1. ビッグデータとは?
  2. ビッグデータ活用のメリット
  3. 1.データから分かる規則性をビジネスに活かせる
  4. 2.機会や落とし穴を見つけやすい
  5. ビッグデータを有効に活用するには?
  6. 活用例1.スシロー
  7. 活用例2.ローソン
  8. 活用例3.城崎温泉
  9. ビッグデータの活用時の注意点とは?
  10. まとめ:これからの時代におけるビッグデータの重要性

ビッグデータはビジネスに必要なものだ!という話もありますが、具体的にどんな場面で必要で、どういうことに気をつけながらデータを活用していけばよいのでしょうか。

そこで今回は、ちまたで話題になっているビッグデータの活用法を、例をあげながら紹介していきます。これからのビジネスにビッグデータを活用していきたいと考えているかたの参考になれば幸いです。

ビッグデータとは?

まだまだ新しい概念であるビッグデータ。結論を先に言ってしまうと、「巨大で、リアルタイム性があり、さまざまな形のデータ」がビッグデータの一般認識であるといえるでしょう。

米国の調査会社であるガートナー社のつくった「3V」が、ビッグデータの定義として述べられることが多いです。

それは、Volume、Velocity、Varietyという3つのVを指しています。

  1. Volume(量):とてつもない大きさのデータ量
  2. Velocity(速さ):発信や更新がリアルタイムで頻繁に繰り返されること
  3. Variety(多様性):SNSやセンサーなどさまざまなデータの種類

ビッグデータ活用のメリット

ビッグデータを活用することへのメリットとしては、おもに2つのことが考えられます。  

1.データから分かる規則性をビジネスに活かせる

1つは、ありとあらゆるデータを解析して、なんらかの規則性を見出し、その規則をビジネスに活かしていけるというメリットです。「おむつとビールの法則」というものを知っていますか?

スーパーマーケットの購買データを分析し、おむつとビールが一緒に売れる傾向が見つかりました。そこでおむつとビールを並べて陳列すると、売り上げが上昇したというエピソードです。

大量のデータ分析によって、人力では決して見つかることのなかった知見を得ることがビッグデータを利用する1つのメリットであると言えるでしょう。

2.機会や落とし穴を見つけやすい

もう1つは、機会や落とし穴を見つけやすいというメリットです。あらゆるデータを捕捉し、その中で見当を付けた規則性と合うデータの流れがあったときに、あらかじめ決めた処理を行うことがビッグデータを活用することで可能になります。

具体例としては、株価の値動きから規則性を見出し、そのパターンに応じた処理を自動で行うという、株式のアルゴリズム取引があります。

ビッグデータを有効に活用するには?

では、そんなメリットがあるビッグデータを、有効に活用するためにはどうしたら良いのでしょうか?

ここからは、すでに結果が出ているビッグデータ活用例を3つ取り上げて、これからのビッグデータ活用について考えていきます。

活用例1.スシロー

スシローでは皿にICタグをとりつけ、レーンに流れる寿司の鮮度や売上状況を管理して売上が向上しました。寿司の注文などのデータを毎年10億件以上蓄積することで、需要を予測し、レーンに流すネタや量をコントロールしています。

スシローのケースのように需要を予測することは、ビッグデータの代表的な使い方のひとつと言えます。需要を予測することで、機会獲得やコスト削減につながるため、ビッグデータが会社の利益に直結していますね。

参考:ビッグデータの高速分析で、隠れていた課題や問題点を可視化回転寿司業界のNo.1を支える迅速な経営判断と店舗オペレーションを実現|アシスト|

活用例2.ローソン

ローソンはポンタの導入により、ビッグデータの分析が進んでおり、その結果、「1割のヘビーユーザーが6割の売り上げを占めている」と分かった商品がありました。

売上自体は低い商品でしたが、そのリピート率の高さから今でも継続して販売されています。

このようにビッグデータを活用することで、商品の売上を分析して長期的な仕入れの最適化を行うことができるのです。

参考:今注目をあつめる「ビッグデータ」活用事例|feedforce全力ブログ

活用例3.城崎温泉

城崎温泉はビッグデータを活用しユーザのニーズをつかむことで、売上を伸ばすことに成功しています。携帯電話やスマートフォンをお財布代わりに使えるシステムを導入することで、観光客の利用履歴を蓄積し、定量的な分析を行いました。

観光客の多い時間帯、男女や年代の組み合わせなどを分析することで、より効果のある施策を実施したり、温泉街のサービスや広報などを改善することに成功しています。このケースでは、ビッグデータによってユーザーのニーズを顕在化し、施策のブラッシュアップや最適化ができていますね。

参考:ビッグデータ活用の本質とその進め方~城崎温泉の事例にみるデータ活用のポイント~|salesforce  

ビッグデータの活用時の注意点とは?

ビッグデータを活用しようとすると、つい定量データだけを見てしまいがちになります。 しかし、データ活用においては、定性的なデータも非常に大切になってくるので、数字の分析だけに傾倒せず、行動観察などの視点を失わないようにしましょう。

また、相関関係ではなく因果関係が重要であることも、頭に入れておきたいことです。

相関性があるように見えるデータも、実は相関していないという可能性もあります。なので、目的と仮説をもってデータの検証を行い、因果関係を見出していくことが大切です。

まとめ:これからの時代におけるビッグデータの重要性

いかがでしたか?規則性からビジネスの改善につなげるためだけではなく、機会や落とし穴を見逃さないためにも、ビッグデータをうまく活用していきたいものですね。

ビッグデータは、様々な業界で売上の増加やコスト削減、業務効率化などのために活用されています。

使い方次第で絶大な効果を発揮するのがビッグデータです。しかし、だからといって数字ばかり見ていると、いつのまにか現場とかけ離れた施策になってしまうこともあるので、分析には注意が必要です。   ビッグデータの価値や活用法を正しく理解して、データにふりまわされない活用法を模索していきましょう。

黒田剛司
ライター
黒田剛司

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