「賢人降臨」を代表とする人工知能(AI)が書いた小説まとめ

   

Code部

人工知能は、急速に進化しています。将棋ではプロ棋士を倒し、チェスでは世界チャンピオンを倒すまでになりました。人工知能の能力は、文筆業界にも及んでおり、人工知能が書く小説に注目が集まっています。ハリーポッターの様な大ヒット作を出すまでは遠くないかもしれません。
 
今回は、話題になっている人工知能が書いた小説についてまとめていきます。

 

「ライライにゃん娘!」

Screen Shot 2017-02-03 at 10.39.53人工知能「ライライにゃん娘」が作成した小説。ディープラーニングや機械学習の要素が取り入れられています。
 
作者側も、まだまだ発展途上と認めており、小説として成り立っている部分もあれば、理解に苦しむ部分もあると述べています。

うーん、これは読みずらい!たくさんの単語を並べて書いているんですが中々頭に入ってきません。言葉の繋がりが綺麗にイメージを作り上げていなので断片的なものになっています。3分の1くらいまで目を通しましたが読み切れませんでした。 参照:kousukuの日記

実際に読んだ人も、文章は作れているが、内容が単調で飽きてしまった、という声が多い様です。

 

基本的には、amazonのKindleバージョンで読むことができます。Kindle Unlimitedに加入していれば、追加費用なしでダウンロードできるので、まず試しに読んでみてもよいかもしれません。

 

収益は、開発費や研究費に回されるということなので、本の購入は今後の人工知能の進化への投資や応援につながります。

ライライにゃん娘

 

「賢人降臨」

Screen Shot 2017-02-03 at 10.38.29人工知能の研究開発を行うクエリーアイ株式会社が、独自に開発した人工知能「零(ゼロ)」が書いた書籍「賢人降臨」を販売しています。
 
この書籍は、福沢諭吉の「学問のすすめ」と新渡戸稲造の「自警録」をディープラーニングで、「零」に学習させ、「若者」「学問を修め立身」「世界を制する」「成功とは」「人とは何を示すもの」といった5つの「お題」を与え、「零」が答えるという形で創作されました。

 

本文では、原典と同じ様な文章が続きますが、お題に合わせて変化が見られる場所もあるそう。現時点での技術のレベルを読者に知ってもらうため、あえて校正・校閲を行わない姿勢を取っています。

 

「人工知能が福沢諭吉と新渡戸稲造を蘇らせた」というキャッチコピーが印象的な本作。過去の偉人の智を人工知能が、未来へと導くことができるのか、その流れを感じるには、最適の作品です。ドコモの電子書籍サービス「dブック」にて800円(税別)で独占配信されています。

 

賢人降臨

クリエーアイ株式会社

 

きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよプロジェクト「コンピューターが小説を書く日」「私の仕事は」

book-1839100_1920公立はこだて未来大学の松原仁教授を中心に発足したプロジェクトチームが手がける「きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよ」。星新一のショートショートを分析し、人工知能にショートショートを創作させることを目指しています。

 

2012年9月に始まり、2016年には「コンピューターが小説を書く日」と「私の仕事は」の2編を発表しました。

 

「きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよ」の人工知能が2016年に作成した作品が、星新一賞に応募されたことで話題を呼びました。最終選考にこそ残ることができませんでしたが、一時審査を通過した作品もあるそうです。審査員からは、「60%の出来である」というフィードバックがありましたが、すでに人工知能が60%の完成度の小説を作ることができるようになっているという事実が感じられます。

 

小説家の道尾秀介さんも、「けっこうちゃんとしている。すごいなあ。」という感想を述べています。

小説家さえも唸らせ始めた人工知能の小説。読んでみたい方は、「きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよ」のウェブサイトにて公開されているので、チェックしてみてください。

 

「コンピューターが小説を書く日」

「私の仕事は」

 

2017年には、新作を発表予定とのことで、今後の動きにも目が離せません。

きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよ

 

人狼知能プロジェクト「汝はAIなりや? TYPE-S」「汝はAIなりや? TYPE-L」

books-1943625_1920同じく星新一賞に人工知能の小説作品を応募したのが、「人狼知能プロジェクト」です。東京大学や筑波大学の人工知能研究者で校正されています。「きまぐれ人工知能プロジェクト」とは違ったアプローチを導入しており、人工知能が小説のストーリーを作成し、人間が小説を書いています。

 

小説の内容も、「人狼」ゲームのシナリオを用いたものとなっています。人狼ゲームとは、プレーヤーである村人同士が、村人に化けた人狼を探し出すというゲーム。「人狼知能プロジェクト」は、人狼ゲームをプレイできる人工知能を作ることを目的としており、そのサブプロジェクトとして、小説作成が行われました。

 

今回のサブプロジェクトでは、人工知能に1万回の人狼ゲーム対戦を行わせて、シナリオを生成。その中から、人間が最も面白いと思ったシナリオを選び取り、小説として仕上げました。「汝はAIなりや? TYPE-S」は、ゲームのシナリオに忠実にしたがったもの、「汝はAIなりや? TYPE-L」はゲームの実際のシナリオを膨らませたものとなっています。

人狼知能プロジェクト

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。まだまだ人工知能が書く小説は小説家が書くものには及びません。しかしながら、確実に高品質の作品が登場してきているのは確かです。数年のうちに、人間が驚くような作品が人工知能から生まれてもおかしくはありません。今後の動向から目が離せないですね。

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