【変革と創造】『プログラミング×サイエンス×ビジネス』のかけ合わせが理想の人材像 フューチャーアーキテクト宮原氏×コードキャンプ米田氏


【変革と創造】『プログラミング×サイエンス×ビジネス』のかけ合わせが理想の人材像 フューチャーアーキテクト宮原氏×コードキャンプ米田氏

フューチャーアーキテクト株式会社 執行役員の宮原洋祐氏とコードキャンプ株式会社 取締役/COOの米田 昌悟の対談をお送りします。これからのデジタル社会で求められる人材育成の在り方、ユニークな組織運営方法、先端技術を活用した社会課題の解決などをテーマに語っていただきました。

目次
  1. 成長角度が鋭い人材を採用し、育てていきたい
  2. 自走して成長し続ける人材を育てるプログラミング研修
  3. 「プログラミング×サイエンス×ビジネス」が理想とする人材の方程式
  4. イノベーションを生み出す組織に階層は必要ない
  5. 「画一的な評価基準」は人材の多様性を阻害する
  6. 「平凡より個性」スペシャリティを持つ変革人材が集まる組織
  7. 先端技術を活用し、社会問題の解決策を創造する
  8. プログラミング教育・テクノロジー人材の育成を通じて社会課題の解決を

成長角度が鋭い人材を採用し、育てていきたい

-ご多忙の中、お時間をいただきありがとうございます。今日のインタビューではフューチャーアーキテクトでのIT/テクノロジー人材の育成から組織づくりについてお話を伺っていきたいと思います。まず、今年度にお手伝いさせていただいた新入社員の採用・研修についてお話を聞かせてください。

フューチャーアーキテクトは創業当初から「理系カンパニー」として、理系出身の人材が中心の会社でした。ここ数年は、時代の変化と企業規模の拡大にあわせて人材の多様化が進み、いわゆる文系と呼ばれるバックグラウンドをもつ学生の採用にも取り組んでいます。

そうなってくると当然、学生時代からコンピューターに慣れ親しんでいたわけではない人も入社してくることになるので、新入社員研修という形でITスキル/技術力の底上げを行っています。 

もちろん、入社時点での技術力が高いことは歓迎されるべきことですし、スーパーエンジニア枠を設けてコンピューターサイエンスに長けた学生採用にも力を入れています。

コードキャンプのプログラミング研修|CodeCamp

-入社時点でのプログラミングへの理解・スキルにバラつきがあると4月入社時点からの研修の運用には工夫が必要になりますね。今回は特にその部分でお手伝いをさせていただきました。採用・教育を通じて重視されている考え方があればお教えください。

新入社員の採用・教育において一番重要視しているのは成長角度の鋭さです。ITコンサルタントとして最先端の技術力を提供し続けるためには、新入社員研修後も自律的に学習を続ける必要があります。

フューチャーアーキテクトは人が財産ですので人材に投資して専門性のある知識やスキルを提供することがビジネスの中核になります。新入社員研修ではその成長角度を最も尖らせるためのアプローチとしてコードキャンプのマンツーマン・プログラミング研修を導入しました。

新入社員ごとの課題や苦手分野にあわせて効果的に学習をすすめられるマンツーマン研修を導入することで、プログラミング未経験の新入社員でも脱落することなくベーシックな技術力を習得し、研修修了後も自走して学習し続けるための研修体制をつくることができました。 image

自走して成長し続ける人材を育てるプログラミング研修

-新入社員研修だけで、現場配属後にあらゆる仕事に対応できるよう教育を施すのは無理がありますよね。我々がご一緒させていただいている多くの企業研修でも、研修で全てを教え込むことよりも基礎的な部分をしっかりと構築して、自走できるようにすることを目的において研修を設計しています。

入社時点でどんなに他の社員よりも知識やスキルが優れている新入社員がいたとしても、それで同期社員との仕事に差がつくのはせいぜい1年目から2年目までです。やはり、それ以上先では元々の下地のあった能力よりも仕事を始めてからの「成長幅」で差がついてきます。

4月から7月頭まで実施される新入社員研修の期間中でも、入社時点と研修終了時点での評価が入れ替わるということも頻繁に起こっていますし、今年度のコードキャンプの研修でも評価が当初は苦戦していた新入社員が最終的には評価を挽回するなど一定の成果が出ています。

ですので、新入社員の選考を行う際には、現時点での技術力だけで評価するのではなく、IT/テクノロジーの領域で伸びしろのある人材であるかどうか、大局的な視点で物事の構造を捉えて事象を分解して創造的な思考することができるかどうかを評価して選考を行っています。やはり、中長期的に考えるとそういった方のほうが成長の到達点が高い。

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「プログラミング×サイエンス×ビジネス」が理想とする人材の方程式

-新入社員研修についてだけではなく、貴社としての人材教育・育成についてもお話を伺っていければと思います。まずは、現時点で感じていらっしゃる問題意識などがあればお教えください。

少し広い話になりますが、根底にある考え方として、これからはどんなビジネスマンにもプログラミングスキルやコンピューターサイエンスが必要不可欠です。

世間一般で言われている、「文系だから、理系だから」といった分け方自体がナンセンスであると考えています。これからの時代でビジネスをスケールさせていきたいのであれば、プログラミングは誰でも身につけるべきスキルです。無から有を作れる唯一の技能だからです。

しかしながら、世の中教育とこれからのビジネス環境で求められるスキルが乖離していることに問題意識を持っています。毎年社会人になる大多数の人はコンピューターサイエンスを教育として受けていない人が大半です。

コードキャンプのプログラミング研修|CodeCamp

-コードキャンプが取り組んでいる社会課題もまさに、プログラミングを行える人・理解できる人の不足を解消することなので大変共感できます。その前提があった上で、フューチャーアーキテクトではどのような人材の育成を志向していますか?

我々は、プログラミングスキルを備えたエンジニアとしての問題解決力と、多角的な視点から物事を捉えるサイエンスの視点、この両方をあわせ持っている人を指して「アーキテクト」と定義しています。

これからの時代、科学的な正しさを検証しながら、結果を出すための最適解を導き出すことができる人が求められています。我々は、そこへ更にビジネスの視点を加えて「アーキテクト×ビジネスセンス」を持つ人材をより多く育成していきたいと考えています。

例えば、新しくサービス開発を行う際に、人やお金やモノについてどの流れを抑えるべきか?全体の構造を捉えて仕組みを構築しつつ、どのようにビジネスとして成功させるか?を思考することができる人材を育てることを目標としています。

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イノベーションを生み出す組織に階層は必要ない

-貴社の場合、ITコンサルティングをメインの事業としていらっしゃるのでそのような人材を育成していくこと自体が、事業の競争力を高めることに直結していきますね。そういった変革人材を育成・輩出していくためにどのように組織を運営されていますか?

端的にいうと、フューチャーアーキテクトは組織に上下のヒエラルキーが一切ない会社です。全ての仕事は共通の「目的と意義」を共有したチームによる「プロジェクト」として運営されています。

ITコンサルティングを提供している我々の現場では部門最適ではなくインダストリーや部門をまたいだ全体最適で考えることが求められます。そのためには、各社員を部署や階層にとじこめるのではなくフラットな組織であるべきです。

ピラミッド階層をつくり、仕事を縦のラインで捉えるとどうしても所属する部門や自分の職位にとらわれた仕事しかできなくなってしまいます。

当社の組織図は中心にピラミッド型の組織図ではなく、事業開発や技術開発、品質保証といった横串の組織を中心として、その周辺を円で囲むようにプロジェクトが存在しているというように表現されています。

やはり、部門や専門領域が固定されてしまうと産業をまたいで活躍することができなくなってしまう。チームメンバーも硬直的にならないようにプロジェクトが完了したらまた次のプロジェクトにアサインされ流動性が保たれるように工夫しています。

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「画一的な評価基準」は人材の多様性を阻害する

-「組織図に階層がない」、「産業や領域を横断させる」というのはイノベーションを生み出すための組織コンセプトとして非常に興味深いですね。具体的な社員教育・育成の機会としてどのようなものを設けられているでしょうか?

「産業をまたいで活躍すること」を実現するために顧客である様々な業界の経営幹部の方を招いて交流会・ディスカッションの場を定期的に開催しています。

やはりビジネスにおいては経営者が一番深く物事を考えていますし経験もある。そういった機会を通じて様々な知見から沢山のヒントをいただいています。

最近では、AI・IoTなどの先端技術をテーマに交流・ディスカッションの場を設け、そこから自然発生的にプロジェクトが生まれビジネスにつながるなど創発の場としても機能しています。

他には、スタンフォード大学など、シリコンバレーに毎年社員を留学させて技術や研究テーマを輸入してくるなど、日本国内に留まらず常に最先端の技術を社内に取り込むための機会提供をしています。

また社内では年に一度、卓越したプロジェクトや研究成果を取り上げて表彰する場を設けており、各プロジェクトからの推薦によって選ばれた上位10数名のファイナリストが全社員の前で成果プレゼンテーションを行います。

その場で、全社員の投票によって最優秀プロジェクトを決定し表彰するという催しです。今年は、セキュリティのOSSを独自に開発して世界一の称号を得た社員が表彰されました。

コードキャンプのプログラミング研修|CodeCamp

-社員教育・育成を考えるうえで人材の「評価基準」というのが大きな軸になると思うのですが、どのような基準を設けていますか?

プロジェクトや社員に対しての評価基準はあえて決めていません。画一的な評価基準は人材の多様性を阻害します。今年度のように発明的な取り組みを表彰することもあれば、0→1で事業を生み出した取り組みを表彰することもあります。

プロジェクトの選定にあたって重視している視点は「未踏の領域」であるかどうか、「刺激的・熱狂できる成果」を出せているかどうかのみです。評価基準をカチッと決めてしまうとその枠をはみ出る成果は生まれてきません。

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「平凡より個性」スペシャリティを持つ変革人材が集まる組織

-評価基準を明確に決めていないということの裏返しとして、どのように成長してもらいたい・育成したいという意図をお持ちなのでしょうか。

我々の組織運営の中でよく出てくるフレーズは「平凡より個性」、「個性よりもチームワーク」です。 画一的な教育からは平凡な人しか生み出せない。個々がスペシャリティをもった集合でありたい。

評価基準を一つに決めてしまうと画一的になってしまうので、「その道でのスペシャリスト」を多く輩出するために、いろいろな尺度をもつことで画一的な評価に縛られずに成長していけるよう支援をしています。

チームとして仕事をする時にも、同じような平均点を持った5人を集めるのではなく、尖っている領域が異なる5人が集まったほうがチームとしてスケールが大きい五角形をつくることができます。

そういうチームで働くほうが間違いなく面白いですし、一人ひとりが尖っていればいるほど、世の中にはないチームの形になる。そこが仕事のクオリティに繋がってくるし、他のチームとの大きな差になると考えています。

-一緒に仕事をさせていただいて感じるのですが、「社会正義」というフレーズも組織の中でよく聞かれるように思います。そのフレーズに込められている意図についてもお話を聞かせていただけますか。

フューチャーアーキテクトが仕事に取り組む際に重きをおいているのは「社会課題の解決」です。我々が仕事をするからには自信を持って「顧客のビジネスの成功」や「社会の成功」を約束したい会社なので、「顧客から言われたから」「上から言われたから」やりますというのは文化的に違う。

イノベーションを生み出すための覚悟と勇気は「正義感」からしか生まれません。自分が取り組む仕事に対して、社会的にこのような課題があるから「解決したい」「だからこの仕事をしている」と一人ひとりが語れるようになるべきです。

自分たちのビジネスを成功させることを一番の目的においてしまうと、顧客やその先にいるエンドユーザー、社会のことが見えなくなってしまいます。それでは仕事をする意味がない。

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先端技術を活用し、社会問題の解決策を創造する

-社員育成・組織運営についてなど多岐に渡ってお話を聞かせていただきありがとうございます。最近の貴社での取り組みとしてIoTやAI等の先端技術を活用したサービスの開発・リリースを活発に行われていますね。これからの貴社の事業展望についてお話を聞かせてください。

今年に入っていくつかIoTやAIのプラットフォームなどをリリースしていますが、技術はあくまでも手段だと思っています。それを応用してどんな価値を生み出していくかが我々の仕事です。

特にIoTやAIを活用した社会課題の解決はまだまだ十分にチャンスがあります。既存のやり方ではなく、新しいやり方でブレイクスルーを起こせる可能性がある。

我々は、IoT・AIといった言葉が出る前から同様のコンセプトについての研究開発に取り組んでいました。

社会インフラが発達し世の中全体から注目度が高まっている中で、バズワードをバズワードのまま終わらせずに、実のある実態を創り出していきたいと思います。既に農業など、今まで「勘と経験」を頼りにして行われてきた産業で取り組みを開始しています。

フューチャーアーキテクトは現場の情報をリアルタイムで把握できるシステムの構築、物流や在庫状況のリアルタイム化など、現場の状況を可視化することに強みを持っています。

そのような構造を創り出してきた経験をいかし、IoT・AIを武器としてどのようにスマートな社会をつくるかに挑戦していきたいと考えています。

コードキャンプのプログラミング研修|CodeCamp

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プログラミング教育・テクノロジー人材の育成を通じて社会課題の解決を

-コードキャンプの事業領域であるプログラミング・テクノロジー人材の育成・教育についてはどのような視点を持っていらっしゃいますか?

ビジネスマンにとってプログラミングが必要不可欠なスキルであることは先ほども言及しましたが、これからの世の中の流れとして、生まれたときからコンピューターやインターネットのある環境で生活しているデジタルネイティブと呼ばれる世代がどんどん増えていきます。

何の疑問も持たず、新しいツールに適応し使いこなせることは良いことですが、当たり前を疑わなくなった瞬間に進歩はそこで止まってしまいます。ブラックボックスをそのままにするのではなく、目の前でおきている現象を読み解きホワイトボックス化することでブレイクスルーが起き、新しい可能性を創りだすことができる。

「プログラミング」というコンピューターやインターネットの世界を理解するために必要なスキルを身につけることでブラックボックスの状態から脱却し、より多くの方にこれからの世界について理解を深めてもらいたいですね。

-そうですね。将来的にAIやロボットによって既存の職業が代替されるという予測もあり、「プログラミングを学ぶこと」への関心や必要性がますます高まっています。我々としても、日本にそのような能力や知識を持つ人材が一人でも多く増えるようにプログラミング教育の啓蒙・普及を行っていきます。

そういった点で、コードキャンプという企業は「社会課題の解決」を担っている企業。世の中に必要とされる事業を行っていると期待しています。

今まで実績を積み上げている社会人向けのプログラミング/テクノロジー教育機関としての役割や、近年力を入れている小中学生向けの教育サービスや高等学校との連携によるプログラミング教育など。

コードキャンプを通じてプログラミングを学習することでコンピューターについての理解を深め、ビジネスのフィールドで活躍できる人材が多く輩出されていくことを期待しています。

-本日は大変興味深いお話を聞かせていただきありがとうございました。日本全体のテクノロジー人材・エンジニア人材の育成、プログラミング教育の普及に向けて、引き続き伴走していければと思います。

コードキャンプのプログラミング研修|CodeCamp


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CodeCampus編集部
この記事を書いた人
CodeCampus編集部
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